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マイティーソーの映画の冒頭、ソーが倒すおぞましい種族ヨトゥン、その実態に注目です。
ヨトゥンとは本当に恐ろしい巨人の怪物なのか。その怪物たちが住まうヨトゥンヘイムとは。
ゴッド・オブ・ウォーでも戦いの舞台となるヨトゥンヘイム、ラグナログでの死闘を繰り広げる、人と神を滅ぼそうと目論むヨトゥンとは何者?
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原始の巨人ヨトゥンとヨトゥンヘイム
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霜の巨人(しものきょじん)は、北欧神話の超人的な強さをもつ、大自然の精霊の集団。
北欧神話において、ギンヌンガ・ガップ(太古の混沌)の中で巨人ユミルと彼を乳で養う雌牛アウズンブラが最初に誕生します。
ユミルが眠っている間に脇の汗から男女の巨人が生まれ、そして彼の2本の足がまぐわい、「霜の巨人」と呼ばれる巨人族の男子、6つの頭を持つ怪物が生まれました。
一方、雌牛アウズンブラは最初の神ブーリを、ブーリは息子ボルを出現させます。
けれど、オーディンらボルの息子たちによってユミルを含む乱暴な「霜の巨人」の多くは倒されてしまいます。
そして死んだユミルの身体から世界が誕生します。
オーディンたちがユミルを殺害して、その身体から世界を創ったときに、その血液の大洪水に巻き込まれて、ヨトゥンのほとんどは死滅します。けれども、ベルゲルミルとその妻だけはヨトゥンヘイムに逃れ生き延びます。
そして彼らから再び繁栄し、神々を脅かす存在になってゆきます。
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霧の巨人は醜悪な背格好、恐ろしい容姿、奇形の顔つきが特徴です。
9つの頭を持つスリヴァルディのように、人間とは異なる形態の者も多く存在します。
霧の巨人の血を引くロキの子供たちのうちの2人、ヨルムンガンド(大蛇)とフェンリル(狼)も霧の巨人に属し、恐ろしく醜い容姿と劣った知性を持った巨人たち。
巨人たちは多くの同胞を殺した人間と神に敵意を持ち、最終戦争ラグナロクで戦うことになります。
『ギュルヴィたぶらかし』ではフリュムに率いられたすべての霜の巨人が、神々との決戦の場に集まると語られています。
ヨトゥン一族
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ヨドゥンには下記のような巨人がいます
- ベルソル(ボルソルン) オーディンに9つの神秘的なまじないを教えた巨人
- ベストラ ボルソルンの娘、オーディン、ヴィリ、ヴェーの母
- ロキ 悪戯好きのトリックスター
- スリヴァルディ 「3倍強い("thrice mighty")」を意味する名を持つ巨人、トールによって殺される
- ウートガルザ・ロキ ロキに勝る策士
- エーギル 光を恐れない海の巨人
ヨトゥンヘイム
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ヨトゥンヘイムは霜の巨人族と丘の巨人(山の巨人)族が住む国
『古エッダ』や『スノッリのエッダ』によると、ヨトゥンヘイムは人間の世界ミズガルズの東、あるいは北に位置するとされています。
そして、神々が住まうアースガルズとヨトゥンヘイムの間にはイヴィング川が流れます。
スリュムが王となり支配するヨトゥンヘイムには、ウートガルザ・ロキの治めるウートガルズ、メングラッドのガストロープニル、そしてスィアチの住むスリュムヘイムなどの都市があります。
「ギュルヴィの惑わし」には「大地は外側円く、その外側を深い海がとり巻いており、そこの海辺ぞいに彼らは巨人の諸族に居住地を与えた」とあります。
山の巨人
山の巨人には
- アウルボザ 豊穣神フレイの妻でゲルズの母
- フェニヤとメニヤ スウェーデン王フィヨルニルの女奴隷
- シャツィ ニョルズの妻スカジの母
- フルングニル 頭部と心臓が石でできている
などがいます
ゲームの世界でも恐ろしい怪物(?)、ヨトゥン
死せるヴァイキング戦士が伝説の巨人族に挑むアクションゲーム『Jotun(ヨトゥン)』。ヴァイキングの女戦士「トーラ」となって壮大なスケールの中5体の巨人ボス(ヨトゥン)との死闘を繰り広げます
Jotun Valhalla Edition (Limited Run #76) (輸入版)
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「バハムートブレイブ」のヨトゥンは隔絶されたヨトゥンヘイムから人間と神の世界を狙っている、ラグナロクで神々と戦うことを宿命づけられた「霜の巨人」。
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「ゴッド・オブ・ウォー4」ではヨトゥンヘイムでテュールの神殿でのイベントや、バルドルとの戦いが待ち構えています。
【PS4】ゴッド・オブ・ウォー 【CEROレーティング「Z」】
ヨトゥン まとめ
北欧の巨人族ヨトゥンでまず、マイティーソーで描かれていた恐ろしい種族をイメージします。
人間と神を滅ぼすことに執念を燃やす、近づきたくはない存在です。
仲良くなれるかもしれないと甘い期待を抱くと、思いっきり残酷に裏切られてしまいそう。
けれど、だからこそ、安心して敵対できる存在であるともいえますが。