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主神ゼウス、全知全能の神。そのパワーと功績、女好きの真相とは?

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世界で最も高名な神をあげるとすれば、やはりギリシア神話の主神であるゼウス。

全宇宙を支配する天空神、ゼウスがゼウスであることの功績を辿ります。

でも、その威厳のある高名に対して、エピソードを探れば、女性との情事にまつわるお話が一杯。なんでそうなるの? あらためて主神ゼウスに注目です。

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絶対的なパワーを持つ全知全能の神ゼウス

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ゼウスは地母神ガイアの子で最高神であったクロノスと、妹であり妻であるレアの末の子として生まれます。

オリュンポス十二神の主神にして全知全能の神。天候を自由に操り、宇宙を支配する天空神。

全宇宙を破壊できるほど絶対的な力を持つ雷を武器とし、人類と神々を守護・支配する最高神

それがギリシア神話に描かれているゼウスです。

ちなみに全知全能とは「全てを知り尽くし、全てを行える完全無欠」という意味。

ローマ神話ではユーピテルJupiter、英語ではジュピター。その名は木星に与えられています。

 

ゼウス、ギリシア神話の最高神

天空神としてのゼウスは、雲・雨・雪などの気象を支配する神であり、雷を操れる唯一の雷神。彼の持つ雷霆(ケラウノス)は宇宙を焼き尽くす威力を有します

人間や動物、神、あらゆるものに姿を変えることのできる変幻自在の能力を持ち、破壊神と創造主という対する側面を併せ持つ存在であるとも伝えられています。

自らの手で父神クロノスを倒し、オリュンポスに君臨する最高神となります。

 

ゼウスの武器「雷霆」と防具

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ゼウスの武器は雷霆(ケラウノス)。これをふるえば世界を一撃で溶かし、全宇宙を焼き尽くすことができる、絶対無比の破壊力を持つといわれるオリュンポス最強の武器

ちなみにこの雷霆(ケラウノス)は、ティーターノマキアー(タイタンの戦い)でタルタロスから救い出したサイクロプス三兄弟がそのお礼として製作して贈ったもの。

防具は雷霆の一撃をも防ぎ、あらゆる邪悪・災厄を払う魔除けの能力と、敵を石化させるという能力を併せ持つ「アイギスの肩当て」。ギガントマキアーにおいては「恐怖」という甲冑、テューポーンとの最終決戦では魔法の刃「アダマスの鎌」も武器として戦っています。

 

ゼウスの誕生

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ゼウスは天空神ウラノスと地母神ガイアの孫、父クロノスは妹レア(Rhea)と結婚。レアは、ヘスティアデメテルヘラハデスポセイドンを出産します。

父クロノスは「我が子に王座を奪われる」というウラノスの呪いを信じ、子供が産まれると次々に飲み込んでゆきます。

最後にレアはクレタ島に渡り、末の子ゼウスを出産。この時、大きな石を産着にくるんでクロノスに渡します。クロノスはその石を赤ん坊と思って呑み込み、ゼウスだけは難を逃れます

ゼウスは密かにクレタ島で、女神(あるいはニュンペー)アマルテイアのやぎの乳を飲んで育ちます。

成長したゼウスはガイアの助言を受け、知恵の女神メティスに与えられた嘔吐薬をクロノスに飲ませ、兄姉達を吐き出させることに成功

また、タルタロスに幽閉されていたキュクロープスやヘカトンケイルを救い出し、味方につけると彼らとともにティーターノマキアーを勃発させます。

 

ティーターノマキアー

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** ゼウス、父親を追放し天界の王となる **

クロノス率いるティーターン神族との戦いは10年の間繰り広げられ、ゼウス側の勝利で終結。

敗者であるティーターン神族はタルタロスに幽閉され、勝者であるゼウス一族はこの時よりオリンポスの神々として君臨することになります。

この時、ゼウス、ポセイドン、ハデスの兄弟はそれぞれの支配地をくじで決め、ゼウスが天界、ポセイドンが海界、ハデスが冥界の主となります

そして、戦いの功労者であるゼウスはその功績から神々の最高権力者となり、ハーデースは冥界の主となったためにオリュンポス十二神からは除外される存在となります。

 

ギガントマキアー、巨人族との戦い

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タルタロスにティーターン神族を幽閉されたことに怒ったガイアは、巨人族ギガースとの戦いを画策します。

ギガースは神々に対しては不死身で、人間なら殺すことができる怪物。そのため、この巨人との戦いには人間の力を借りなければ勝利は得られないと告げられていました

ゼウスはミュケーナイ王エーレクトリュオーンの娘アルクメーネーと交わり、ヘラクレスをもうけます

英雄となったヘラクレスもこの戦いに参戦、ギガースたちは神々とヘラクレスによって倒され、この戦いもオリュンポスの神々は圧勝します。

 

最終決戦

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ギガントマキアーでも敗戦を喫したガイアは、最後にタルタロスと交わり、ギリシア神話史上最大にして最強の怪物テューポーンを生みます

両手を伸ばせば世界の果てまで届くほどの巨大で、神々と同じく不死身の身体を持つテューポーンの出現に恐れをなした神々は、動物に姿を変えエジプトまで逃げ出してしまいます。

そして、ゼウスだけがそこに留まり、テューポーンと対決。ヘルメスバーンモイラたちの助けも得て、激闘の末勝利。テューポーンもまたタルタロスへ幽閉します

 

こうして三度の戦いに勝利したゼウスは永く神々の長として君臨することになります。

 

女好きゼウスの真相

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幾度もの戦いに勝利した圧倒的な力を誇るゼウスですが、多くの恋愛遍歴があることで知られています。

そして、ゼウスに関して描かれているエピソードは、英雄としての勇姿より、女神や妖精・人間の女たちに次々に言い寄って多くの子供を作り、妻である女神ヘーラーの怒りを買う情けない姿の方が印象的。

ただ、神話のゼウスが最初からそんなイマイチなオヤジとして描かれていたかというと、古い時代の文献の中にはそういった記述は決して多くありません

実はディオニュソス、デーメーテルなど、ギリシア(&ローマ)の神々の多くは、そもそもギリシア人の神ではなく、元々はギリシャやローマ人が戦いで領土にした国々の守護神

ギリシア人やローマ人は、自分たちが征服した人々の文化をとり入れそれを統治の武器にするために、新しい統治国の神々を自分たちの神・ゼウスの家族や愛人として神話の中に付け足していったのです。

その結果として、ゼウスは多くの女性たちに言い寄って、たくさんの子供たちを作ったスケベなオヤジということにされてしまったというのがホントのところのよう。


ゼウスは子供たちのヒーローなのである

ゼウスはファイナルファンタジーや女神転生といった、神話や伝説を多くモチーフにしているゲームシリーズや、その他コミック、アニメーションにも多く登場する人気キャラ。さすがにギリシャ神話の主神。

 


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特に80年代を経験した世代にとっては大人気のカード付きチョコレート『ビックリマンチョコ』、その中でも貴重なカードとして子供たちのあこがれの的だったのが、ギリシア神話のゼウスをモデルにしたという「スーパーゼウス」です。

 

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「ゼウス(=デウス)」の名はキリスト教文化圏で「神」を意味する一般名詞となり、その名残は現代にも多く見つけられます。たとえば『THEビッグオー』に登場するロボットが「メガデウス」と呼ばれているのも、その一例。


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キリスト教でも神「デウス」

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身に覚えのない女好きなオヤジとして扱われてしまっているのは、ゼウスにとってはとんだ風評被害といえます。ですがそれは、ギリシア神話がそれだけ大きな影響力を持った結果によるもの。

「ゼウス(=デウス)」の名はキリスト教文化圏で「神」を意味する一般名詞となり、その名残は現代にも多く見つけられます。

たとえば『THEビッグオー』に登場するロボットが「メガデウス」と呼ばれているのも、その一例。


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