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ティーターン (タイタン) ガイアの子、ゼウスに戦いを挑む12柱の巨人族

更新日:

アンリ・マルタン 作

ティーターン族はティーターノマキアでタルタロスに幽閉されたとはいうものの、地母神ガイアから生まれた由緒正しい神々。

男女6柱の対となるティーターン、オリンポスの神を生んだ見目麗しい神々。

今回はそのティーターンのご紹介です。

 

 

ティーターン(タイタン)、ギリシャの天界に君臨する巨人族

ゼウスの前の神々の王クロノスを含むティーターンTītān)は男女6柱ずつの12柱ギリシャの神々の創造主ガイアと天神ウラノスの間に生まれます

オケアノスと妻テテュス、ヒュペリオンと妻テイア、イアベトス 、ムネモシュネ、テミス、コイオスと妻ポイペ、クレイオス、クロノスと妻レアの12柱

神々の王となった父ウラノスは我が子キュプロスとヘカトンケイルを醜いが為にタルタロス(冥界)におくったことでガイアの怒りに触れ、王座を奪われることとなります。その命を受けたのが末の男神クロノス

クロノスは兄弟のティーターンの助けを得てウラノスを追放。ギリシャの神々の王としての座に就きます。

けれどティーターノマキアでクロノスの子ゼウスとその兄弟率いる神々に敗戦し、彼らもまたタルタロスに幽閉されることになります。

 

ティーターン(タイタン)の12神

ピーテル・パウル・ルーベンス作

農耕の神クロノス

アルトゥス・ウォルフォルト作

ギリシャの主神となるクロノスは本来は農耕の神ティーターンの末の男子として誕生していますウラノスを倒した後、ゼウスポセイドンハデスヘラなどの神々をもうけます

 

大海の神オケアノス 

出典:ウィキペディア

ティーターンの長男。ギリシャを囲む外海をめぐる海流を神格化したもの水の女神テテュスとの間に3000(無数の)娘(大洋の娘)をもうけ、さらに3000を超える河神の息子を誕生させたと伝えられています。

 

知性の神コイオス 

アポロンアルテミスの祖父にあたります。コイオスの名は「疑問」を意味する知恵の神光明神ポイベーを妻とし、レートー、アステリアー姉妹をもうけました

 

星の神クレイオス 

その名は「支配者・統治者」を意味します。妻エウリュビアーは海神ポントスと地母神ガイアの娘

 

 武器と死の神イアペトス 

「貫くもの」という意味の名を持ち、人々に殺戮をもたらす「死の神

ティーターンの長男オケアノスの娘クリュメネーを妻とし、人類に火を与えたプロメテウスとエピメテウス兄弟の父となります。


高空の神ヒュペリオン 

古代の太陽神であり光明神。ヒュペリオン とは「高みを行くもの」という意味。人間に天体の運行と季節の関係を教えた神

輝きの女神テイアを妻とし、太陽神ヘリオスや月の女神セレネ、暁の女神エオスらの父となります。


輝きの女神テイア 

光の女神。テイアの名 は「予言」という意味を持ちます

高空の神ヒュペリオンの妻としてヘーリオス(太陽)、セレーネー(月)、エーオース(暁)たち兄弟姉妹の母となります。


大地の母神レア 

クロノスの妻。慈愛と豊穣の女神

ゼウス他、後のオリュンポス12神となる神々を産みゼウスが主神となった後にはオリュンポス12神たちを支える立場となりります。


掟の女神テミス

名の意味は「不変の掟」「神々の法」。 神々の掟をつかさどる女神です。

唯一ティターン12神の権勢を維持し続けた女神。

ウスの二番目の妻でもあり、エウノミアー(秩序)、ディケー(正義)、エイレーネー(平和)の「時間の三女神・ホーライ三姉妹」、 クロートー、ラケシス、アトロポスの「運命の三女神・モイライ三姉妹」達の母となります。

 

記憶の女神ムネモシュネ

「記憶」を意味する名を持つ、記憶と追憶の女神

ゼウスとの間に文芸の女神ムーサ(ミューズ)の九姉妹を産みます

 

予言の女神ポイペ 

ポイペの名は「光き」を意味する光明神
コイオスの妻であり、アポロン・アルテミスらの祖母にあたります。

 

水の女神テテュス

オケアノスの妻

名には「保母・乳母」という意味があります。

その名の通りオリュンポス12神を陰ながら慈悲深く支え続けた女神様です。

 

クロノスとティーターノマキア

ピーテル・パウル・ルーベンス作

ティーターノマキア、「マキア」とは戦いという意味。文字通りティーターン族の戦いをいいます

ティーターン末の男神クロノスは父ウラノスを主神の座から失脚させ、自らが神々の王となります。けれど、ウラノスに「自分と同じように我が子の手で失脚させられる」という予言を受け、生まれた子供達を飲み込んでしまうという暴挙に出ます

飲まれるのを免れたゼウスはオリンポスの神々を率い、ティーターンとの戦いが始まります

 

けれど、すべてのティーターン族がクロノス勢になった訳ではありません。

戦いを嫌うオケアノス や女神たちはむしろゼウスに加勢しています。

そしてクロノスに加勢した5柱のティーターンは、ゼウスの勝利という結果を受けて神々の冥界タルタロスに幽閉されることになってしまいます。

 

ちなみにタイタンの名は巨大という意味を持ち、現代でもその名に相応しい多くのものに命名されています。

豪華客船タイタニック号もそのひとつ。衛星の土星や恐竜のテラノザウルスも英語読みなら「タイタノザウルス」となります。

 

 

大地の怒りが炸裂する召喚獣タイタン

ゲームの中ではなんといってもFFシリーズのタイタン。召喚獣タイタンはFFシリーズでは定番。大地の怒りで(イマイチ効果は期待できない?)敵全体にダメージ。

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映画「タイタンの戦い」「タイタンの逆襲」タイトルとは裏腹にゼウスの子ペルセウスの活躍を描いてます

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仮面ライダーストロンガー」では悪役百目タイタンとして登場

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ティーターン (タイタン) まとめ

ジョヴァンニ・フランチェスコ・ロマネッリ作

タイタン族は巨大な怪物の集団かと思いきや、実はオリュンポスの神々の祖。由緒正しき神々だったんですね。

しかもガイアにそそのかされて父を失脚させ、その報いを受けることを恐れてあがいたのはクロノスと一部の兄弟のみ。

ティーターノマキアのイメージがタイタンという召喚獣を作り出したんだろうと思いますが、少し可哀想な変身ぶりかも。

 

 



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