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ギガントマキア、宇宙の支配をめぐる神々とギガンテスの大戦

更新日:

ジュリオ・ロマーノ作

王位がまだ定まっていなかったギリシャ神話の原初、クロノスが父ウラノスから、ゼウスが父クロノスから政権を奪い、主神の座に就きます。

それ以降も戦いは続きます。

そのひとつがギガンテスが神々に挑んだギガントマキア 。

今回はそのギガントマキアに注目です。

なぜ戦いは起こったのか、そして壮絶なギガンテスたちの最期、ご覧ください。

ギガントマキアとは

グイド・レーニ作

ギガントマキア(Gigantomakhia)とはオリュンポスの神々に巨人族ギガンテスが宇宙の支配権をかけて挑んだ大戦です。

ギガンテスの誕生

ティターンとの戦いティタノマキアに勝利したオリュンポスの神々は、ティターン神族が再び勢いを増すことがないよう、彼らをタルタロスに幽閉します

地母神ガイアはそれまでゼウスの最も強力な味方としてゼウスを助けてきました

けれど、ゼウスがタルタロスに幽閉したティターン神族はガイアの子供たち。

ガイアはこの処遇に憤慨し、これまでのウラノス、クロノスと同じように、ゼウスもまたガイアの敵となってしまいます。

この仕打ちを許せないガイアは、巨人族や怪物など、次々に恐ろしい子供達を生み出して、ゼウスらオリュンポスの神々に戦いを挑むよう仕向けます。

最初にガイアが生んだのは、巨大なギガンテス。

ギガンテスは父クロノスが祖父ウラノスの男根を切り落とした時、その血が大地(ガイア)に滴り落ちて生まれます。

ガイアはギガンテスのために不死身になる薬草を大地に生まれさせますが、それを知ったゼウスに刈り取られ、ギガンテスはついに不死になることはできませんでした。

生まれて間もなく、ギガンテスは神々に戦いを挑みます


ギガントマキア勃発

予言で「この巨人たちは人間の力でしか倒せない」ことを告げられていたゼウスは、夫に変身してミュケーナイの王女アルクメーネーと交わり、ヘラクレスをもうけます。

戦いとなって、ギガンテスはオリュンポス山の傍らに大きな塚を築き、そこを拠点として攻め込みます。

山々や島々を崩し、巨大な大地を神々に投げつけます。

樫の大木や松明を武器とし、他節、きらめく鎧と長槍を持って戦ったとも伝えられます

神々は神をも凌駕する巨人の猛攻に苦戦を強いられてゆくことになります。

そこで、ゼウスはかねての予言の通り、成人し、半神半人の怪力の英雄となったヘラクレスに参戦を求めます

 

神々に挑むギガンテス

生まれた土地パレネで戦う限り不死に力を有するアルキュオネウス、ギガンテスの中でも無敵の力を誇るポルピュリオン、この2柱最強のギガース筆頭に、13のギガンテスがオリュンポスの神々に戦いを挑みます

けれど、最強と謳われたアルキュオネウスは、知恵の女神アテナの助言を受けたヘラクレスがパレネの地の外へと引きずり出し、倒されます

ポルピュリオン女神ヘラの美しさに心を惑わされ、襲いかかろうとした瞬間を、ゼウスが放った雷撃によって打ち倒され、ヘラクレスが放った毒矢によって射殺。

他のギガンテスもまた、対戦した神々やゼウスの雷で撃ち倒され、ヘラクレスの毒矢でとどめを刺されて絶命

の壮大な大戦はオリュンポスの神々の圧勝で終わります

ギガントマキアのギガンテス

アグリオス  運命の女神モイライに棍棒で殴り倒され、ヘラクレスに射殺。

アルキュオネウス ギガンテスの中で最強、ギガンテスの出生地の外に出なければ無敵だといわれました。ヘラクレスと激戦の末ヘラクレスにパレネの外に引きずり出され、倒されます。

エウリュトス ディオニューソスが霊杖テュルソスで打ち倒し、ヘラクレスの毒矢で射殺

エピアルテス左目をアポロンに、右目をヘラクレスに射抜かれて死亡。

エンケラドス   アテナにシチリア島の下に封印されます。 一説では、エンケラドス はその後もエトナ火山の下から炎を吐き続けている、エトナ山の噴火は彼が傷の痛みに耐えかねて暴れるために起こるものと言い伝えられています

クリュティオス ヘカテーの松明の火に焼かれ、ヘラクレスの毒矢で倒されます。

・ミマス ヘーパイストスと対戦、燃えたぎる溶鉱を投げつけられて殺された軍神アレスに殺された、ヴェスヴィオ火山の下敷きとなり、今も炎を吐き続けているともいわれます。 他節、ハデスの隠れ兜をかぶったヘルメスに倒され、ヘラクレスによって射殺されたとも伝えられます。

・パラス 狩猟の神アテナと対戦。全身の皮を剥がれ、その皮はアテナの盾に張り付けられました

・ポリュポテス  ポセイドン と対戦。コース島に逃げ、ポセイドンに島を削り取って投げつけられ、押しつぶされて死亡、または封印され、その岩山は後に火山島ニーシューロスとなります。

・ポルピュリオン 無敵の力を誇るギガース 。ヘラと戦い、美しい女神に惑わされ(ゼウスが欲情を吹き込んだとも言わます)、襲いかかろうとしたところを、ゼウスの雷霆に撃たれて、ヘラクレスに射殺されます。

トオーン 運命の女神モイライに殴り倒され、ヘラクレスにとどめを刺されます。

・ヒッポリュトス ハデス の隠れ兜を着けたヘルメスに倒されます。

・グラティオン アルテミスに狩られて倒されます

壮大な物語にも悪役にもなるギガントマキア

出典:bokunoheroaccoun

僕のヒーローアカデミア』では登場キャラクター。敵(ヴィラン)の一人。悪の権化でもあるオール・フォー・ワンの最側近。

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「ベルセルク 」の作者三浦建太郎の24年ぶりの新作「ギガントマキア」の舞台はほとんどの生物が死滅してしまった遠い未来の地球。戦士泥労守と謎の少女風炉芽の旅と戦いの模様を描いたSFファンタジー。

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ギガントマキア  まとめ

この戦いは、先に弱点になる人間を誕生させ、不死になることを防いでおいたゼウスの策略が勝利を招いたものと思います。

いつの時代でも、戦いは、ただ、力や正攻法だけでは勝てないもののようです。

いろいろな意味で強く賢くなければ頂点には立てないのだろうと思います。。。。

 

 

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