ファンタジーな世界でイメージするのはまず妖精。
エルフ、ニンフ、フェアリーって色々な種類が存在するようにも思います。
けれどそのエルフとニンフとフェアリーの違いってどこ?
そこで今回は改めて、妖精の定義とエルフとニンフとフェアリーの違いに注目です。
目次
ニンフ、エルフ、フェアリー、妖精がみんな同じじゃない
ソフィー・アンダーソン作『妖精』
ひと言に妖精といっても住まう地域以外、外見的な特徴にも大きな違いがあります。
巨人から小人、羽があり空を飛ぶものや、地に住うもの。醜い怪物であったり、人間の姿をしていても、妖艶な女性であったり老人、一見子供のように見えるものまで様々です。
妖精とは
地球上に存在すると仮定される超自然的な存在。人間と神との中間的な存在の総称として扱われています。
妖精でまずイメージするのは「羽のある、小人」ですが、広義においての妖精は「万物に宿る」命・霊・魂の一種。なので、その姿も様々です。
妖精の英語はフェアリー(fairy、faery)
狭義では
イングランド、スコットランド、ウェールズ地方などの超常的な存在。
イギリスのフェアリーは虫の羽を持ち、アイルランドではシー、スコットランドではディナ・シーと呼ばれます。
けれど、それ以外、ケルト地方に存在する首なし騎士のデュラハンや醜い容姿のスプリガン、地に住うノームも妖精(フェアリー )の一種に含まれます。
広義では
ゲルマン神話のエルフ、ギリシャ神話のニンフ、中国の仙人や日本の妖怪、竜や大蛇。魔力を持つ超自然的な存在、その中に魔女も含まれ、妖精(フェアリー)として扱われます。
彼らは人間より優れ、男女の性別があり、長命。空を飛べたり、自在に変身できるような特異な才能を持つものもあり、時に人と交わり、子を成すこともあると伝えられています。
フェアリー
英国、スコットランド、ウェールズ、アイルランド地方の神話に登場する妖精。
ケルト神話に登場するフェアリーは羽のある小人がイメージされますが、妖怪やドラゴン、ワームなども妖精として扱われます。
人間と神との中間的な存在で神の使いであったともいわれています。気まぐれな性格が特徴。
エルフ
ゲルマン神話に登場する妖精。大きくは「光のエルフ」と「闇のエルフ」に分かれ、美しい外見、耳が長く尖っており、長命であるのが特徴。たいていは森の中で小集団で暮らし、プライドが高く、他の種族との交流を持つことも少なく、頑固で保守的な性格を持ちます。
ちなみに「指輪物語」に登場するオーク(ゴブリン)はもとはエルフ。冥王モルゴスの拷問で変質したエルフの成れの果ての姿なんです。
ニンフ
ギリシャ神話に登場する下級女神。山、川、樹木などの精霊が美しい女性の姿になったもの。ニンフとは英語読み、古代ギリシャ語でニュンペーといいます。不老不死ではないけれど長命。庭園に花を咲かせ、狩人に獲物を与え、病を治すなどの恩寵を与えることで崇拝の対象ともなっています。
海の精霊―ネレイス、水の精霊―ナイアス、樹木の精霊―ドリュアス、山の精霊―オレイアス、森の精霊―アルセイスなどが有名。
エルフ、ニンフ、フェアリー、活躍する「妖精たち」
妖精でまずイメージするのはディズニー映画「ピーターパン」に登場するティンカーベル。小さくて羽の生えた、おしゃべりはできないけれどお茶目な少女のイメージです。
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そして水無月すう著の漫画『そらのおとしもの』に登場の「ニンフ」はイカロス回収の命を受けて地上に派遣された 電子戦用エンジェロイドタイプβ(ベータ)「Nymph」(ニンフ)。
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エルフについては「指輪物語」や「ロードス島戦記」などでの活躍は今更に思うほど有名ですよね。
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ニンフ、エルフ、フェアリーの違い、まとめ
妖精には羽があり、小人というイメージは、広義では間違い。
フェアリーの一部の種族だけが羽がある妖精だったんですね。
神、人間、それ以外の異形なもの。巨大な怪獣もいれば、小さな小人もいる。
現実以外の世界が大きく感じます。