個人的にはゴブリンと聞けばまずロード・オブ・ザ・リングのスメアゴルを思い出します。(スメアゴルはホビットですが)
ゴブリンとは、狡猾な悪の妖精。小柄なダークエルフのような様相、そんなイメージです。
けれど、その仲間にはオークやコボルト、ホブゴブリンなんていうのもいる。そこまでゆくとそれぞれの違いもわからなくなります。
そこであらためてそれぞれの特徴を整理してゆきたいと思います。
今回はその第一弾、まずゴブリンについて探ります。
ちなみに個人的にはスメアゴルはなんとなくヨーダとイメージが重なって、嫌いではありません。
ぬいぐるみ、 欲しいかも。。。
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ゴブリンとは
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ゴブリン( goblin)は、ヨーロッパで伝えられる伝説の生物。その起源は14世紀初頭にさかのぼります。
ゴブリンの名はギリシャ語 kobalos に由来します。
kobaloi 「ならず者」「あくどい霊魂たち」、またはKobalos「子供」という意味も持ちます。
ゴブリンは「イタズラや悪さをする、どこか子供のように愛嬌のある存在」であり、必ずしも邪悪なだけの生物ではなかったようです。
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事実ゴブリンは、これまでもヨーロッパの民間伝承やその流れを汲む多くのファンタジー作品に登場し
- 邪悪な精霊
- おふざけが好きで意地の悪い妖精
- 醜い幽霊
などのキャラとして扱われてきました。
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元々はヨーロッパに伝わる、鉱山や洞窟、森などに住み、時折人里に現れては悪さをするイタズラ好きの妖精(精霊)、若しくは小人でした。
大抵は醜悪な外見に邪悪な性格を持つ存在。小柄で大人でも体長が30cm程度しかないと伝えられています。
同じ様な悪戯をする妖精としてレプラコーンやピクシーなどがありますが、ゴブリンは場合によっては対象者の人間を死に追いやるような事も平気でする傾向にあり、他の妖精達はゴブリンと混同される事を嫌います。
けれどノームやドワーフと同一のものとして扱われることもあります。
ゴブリンが悪い妖精として認識されるようになった原因には、キリスト教徒が民間伝承の妖精たちを排除するためゴブリンを悪魔として扱ったという背景がありました。
現在でも、ヨーロッパでは夜遅くまで起きている子供に、「早く寝ないと悪いゴブリンが来るぞ」と脅して躾ける習慣が残っています。
ゴブリンは人知れず人家に住み着くことがあります。
家畜を驚かせ、牛の乳の出を悪くしたり、雌鶏が卵を産まなくなるなどの迷惑を家主に与えます。
その人家を選ぶ基準は「怠け者である」こと。勤勉で清潔な家庭には近づかないと伝えられています。
ゴブリンとの違いは?
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ゴブリンと同じく妖精の一種。
名がゴブリンとありますが、人間に対して友好的・献身的な性格をしており、ヨーロッパ各地では家の守護霊として知られています。
密かに家事を手伝う善良な妖精。外見的にはゴブリンに似たゴブリンより大型の生物です。
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元はドイツ地域での民間伝承に登場する妖精の一種。
醜い妖精、精霊。コーボルト、コボルドとも呼ばれます。コボルトはドイツ語で邪悪な精霊を意味し、英語ではしばしばゴブリンと訳されます。
コボルトは「悪戯をする妖精」を指し、「ゴブリン」とはっきりした違いがありません。
これは両者ともギリシア語の「コバル」に由来する名前であるため、古代においてははっきりとは区別されてなかったとされています。
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J・R・R・トールキンの『ホビットの冒険』に登場するゴブリンは邪悪で狡猾な種族です。
けれど「指輪物語」以降、ゴブリンはオークという名で登場しています。
作品に登場する人間に類似したオークはトールキンの創作による架空の種族。
それ以降、魔王や、強大な魔力を持った魔法使いが率いる悪の軍団として多くの作品に登場しています。
現代に活躍する(はびこる)ゴブリン達
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「転生したらスライムだった件」では種族名ゴブリナ、ゴブリンの進化形、かわいい少女として登場しています。
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「ブランブルーファンタジー」でもかわいい少女ミニゴブとして登場。レジェンドガチャで「アンライトセプター」を入手すると仲間にできます。
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テレビアニメ「ゴブリンスレイヤー」では主人公が敵対するのが悪しきゴブリン達。迫力の戦闘シーンも圧巻です。
ゴブリン まとめ
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イタズラにも家畜に悪さをする程度のたわいないものから、人を殺してしまうまでの悪意に満ちたものまで、いろいろななものがあります。それと同じようにゴブリンにもどこかに憎めない、からかってみたくなるような妖精から、絶対に近づかれたくないような悪霊のようなものまでいろいろにいるのでしょう。
どちらにしても、やはりぬいぐるみにするのは止めたほうがよさそう。。。