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小暑の頃の風習。「そうめん」雑学、暑中見舞い・お中元のマナー

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梅雨が明け、いよいよ夏の到来です。

いつの間にか蝉も鳴き始め、風鈴の鈴の音が清々しく感じられる頃。

渇きを癒すためとはいえ、冷えた麦茶やビールが美味しいと感じる、暑さ、冷たさが身に沁みる、五感が研ぎ澄まされる時のようにも思います。

とはいうものの、美味しいと思うがままに暴飲してしまいそうになる、粗食ならぬ粗飲を心がけなければならない時期でありますっ。

「小暑」

小暑(しょうしょ)は二十四節気の11番目。

現在の定気法では太陽黄経が105度のとき。

2021年の小暑は7月6日(火)および大暑(7月22日の前日)までの期間をいいます。

『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されています。猛暑が訪れる直前、蝉が鳴き始める頃でもあります。

そうめん雑学

そうめんはお中元の定番食品、「七夕」の行事食でもあり、食細りになりがちな夏メニューには欠かせない一品です。

** 発祥 **

その発祥は古く、奈良時代に唐から伝来した唐菓子の1つ、索餅(さくべい)に由来するとされています。

索餅は小麦粉と米粉を水で練り、塩を加え乾燥させた保存食品。現在の素麺やうどんよりもかなり太く、茹でて醤(ひしお)・未醤(味噌)・酢などで味付けし、ちぎって食べたのではないかと推測されています

** そうめんは行事食 **

平安時代には「七夕に索餅を食べると病にかからない」という中国の故事に倣って、宮廷での七夕行事に取り入れられ、元旦の歯固めの儀、相撲節会などの祝事の食品としても用いられていました。

室町時代には「索餅」「索麺」「素麺」の名称も混じり、現在の形になったとされ、江戸時代には、七夕にそうめんを供え物とする習俗が庶民の間にも広まっていきます

これは、細く長い麺を糸に見立てて裁縫の上達を祈願したもの。

** お供え物としても **

現在でも全国で祝い事や忌み事の席で食べられることの多い食品

禅宗寺院では「祝麺」とされ、祝い事の昼食に素麺を食べる習慣があります。

盂蘭盆会の精霊膳やえびす講の供膳にそうめんを供する習慣は全国に見られます。

祖霊や神仏の「お供え物」として、親類縁者が集まった席の「膳もの」としても用いられます。

 

「小暑」の頃七十二候

小暑の頃、七十二候においては下記のように表現されます

初候(7月7日頃〜7月11日頃)温風至(おんぷう いたる) : 暖かい風が吹く頃

この時期に起こるフェーン現象を表しています。

 次候(7月12日頃〜7月16日頃) 蓮始開(はす はじめて はなさく) : 蓮の花が開き始める頃。

ちなみに蓮の花は開いて4日で散ってしまう短い開花。

末候(7月17日頃〜7月22日頃) 鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす) : 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える頃

鷹は5・6月に孵化した雛が巣立ち始めます。

「二十四節気」とは

二十四節気は、一年を春・夏・秋・冬の季節に分け、それぞれをさらに6分割した24の期間に名前をつけたものです。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

二十四節気の名称は、中国で考案された当時のものがほぼそのまま使われています。考案当時の文明の中心であった黄河の中・下流域の気候を反映しており、日本よりも寒冷で大陸的な気候のため、日本の気候とは多少ずれがあります。

太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・穀雨など)を(中気)、そうでないもの(清明・立夏など)を(正節、節気)と言い、節気から次の節気の前日までの間を一ヶ月とする月の区切り方を節切り、その月を節月と言います。季語の分類も主として節切りで行われています。

夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せて二至二分といい、立春・立夏・立秋・立冬を四立二至二分四立を併せて八節と言います。二十四節気をさらに約5日づつの3つに分けた、七十二候という分類もあります。

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小暑の頃の行事

暑中見舞い

出典:post.japanpost

いよいよ夏本番、暑さも本格的になる頃です。この季節にはやはり暑中見舞い。

日頃お世話になっている目上の方々、ご無沙汰してしまっている友達にもご挨拶。

心のこもった「便り」が届くのは嬉しいものです。

 

** 送る時期 **

この時期から立秋(8月8日頃)までを暑中とし、 暑中見舞いを出し始めます。

「暑中」の時期については地域によっても異なり、小暑、夏の土用、梅雨明けを以て暑中とするという説があります。

終了時期については立秋まで、それ以降は『残暑』に変わります

 

** 書き方 **

  1. 挨拶文 句点は書きません
  2. 時候の挨拶、主文
  3. 結びの挨拶
  4. 日付 年号のみ

お中元

** 由来 **

中国道教の教えでは、旧暦の1月15日の「上元」、7月15日の「中元」、10月15日の「下元」の「三元(さんげん」に天の神を祭り、お供え物をする風習があります

道教では人間贖罪の日として、中国の信徒は中元の日、火を焚いて、自分が犯した罪を懺悔し厄を払い、開運を祈願します。その後、罪滅ぼしのため近隣の人たちに贈り物をする、これがお中元の源になったといわれています。

仏教が日本に伝わると7月15日の中元と盂蘭盆会が相まって、お中元という文化になったと言われています。

お中元は室町時代、公家の間に広まり、江戸時代には庶民にも一般的な慣習へと変化していきす。

** 送る時期 **

地方によってずれがありますが、首都圏では7月上旬から15日ごろまでに贈るのがよいとされています

 

** マナー ** 

■「喪中」の場合でも、お中元を贈ってもいい?

お中元は、感謝の気持ちを伝えるものなので自分や相手が喪中でも、基本的には控える必要はありません

ただし、贈る際は、無地の白紙に「お中元」または「御中元」と書きます

■お中元をうっかり贈り忘れてしまったら?

「暑中御見舞」「残暑御見舞」として贈ります。
暑中御見舞」は、梅雨明けから立秋前日まで(8月6日ごろ)
「残暑御見舞」は、立秋から8月末までです。

■お返しは?

お礼の意を伝えるのは最低限のマナーです。ハガキで、できれば手書きのお礼状がベスト。


小暑 まとめ

例年なら各地で夏祭りも開催され、夏の夜空に映える花火を堪能する頃。

残念ながら今年もコロナの影響で各地で催事の中止が決定されています。

それでも、浴衣姿で楽しむ線香花火は、家族単位、カップル単位で思い出に残る一コマになるはず。

いまだ、日本の風情健在ですよね。



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