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ホブゴブリン、ロビンフットだった??? 外見とは違う意外な素顔とは

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出典:deviantart

スパイダーマンの「グリーンゴブリン」でお馴染みのホブゴブリン。

ホブゴブリンはイカつく、ゴブリンの悪の親玉のようなイメージがありますが、以外にもケルト地方に伝わる伝説では「善良な妖精」なのだとか。

そして、なんとあのロビンフッドは実はホブゴブリンだったって説もあるんです。

だとするなら、ゴブリンのイメージは一変します、よね。

今回はそんなホブゴブリンについてのご紹介です

 

 

ホブゴブリン=善良なゴブリン!?

出典:deviantart

ホブゴブリン(Hobgoblin)はゴブリンと同じく中世ヨーロッパの伝承に登場する妖精の一種。

「ホブ」とは、「放浪者」「浮浪者」を意味する古語「ホボ」がなまったもの。

親愛を込めた接頭語でとして用いられ、ホブゴブリンは「親愛なるゴブリン」の意味

なので、ゴブリンが悪い妖精たちの総称であるとしたら、ホブゴブリンはいい妖精たちの総称ということになります。

ボブゴブリンは人間のすぐ側にいる、人間に近い感性を持った妖精。

かつてはヨーロッパ各地では家の守護霊と認識されていました。

 

けれど他説、“Hob”とは古英語で「大きい」「立派である」と言う意味を持つ接頭語。

「悪魔」という意味を表すものでもあります。

時代を経た一部の物語の中には、ホブゴブリンをゴブリン族の長とした作品も登場しています。

 

容姿

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ホブゴブリンは、まず「ゴブリンよりも強い(悪い)ゴブリンをイメージします。

身長が2m以上あるような大柄な種族であったり、魔法的な超能力を持たせてみたり、半人半獣の怪物や悪魔、または人間とまったく変わりないとするものなど、いろいろな姿を伝えられています。

これは、ホブゴブリンという存在が一つの起源から生まれたものではなく、いろいろな伝承に登場しているため

そして次第に、ゴブリンのボス的な邪悪な存在、もしくは悪魔のような呼ばれ方をされるようになります。

これは、キリスト教が異教を弾圧したため。キリスト教に登場する以外の妖精のすべてが、悪魔や悪鬼、小悪魔のたぐいに堕とされました。
特に、トロールやホブゴブリンはひどい扱いを受けたと伝えられています。

 

性格

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ホブゴブリンは外見のイメージとは異なり、ゴブリンと比較して、人間に対して友好的で善良な性格です。

イタズラ好きであるとことは類似していますが、その質は食物をダメにしたり、家畜や人を驚かせる程度のたわいのないもの。

必要以上に人に危害を与えるようなことはありません

逆に困った人がいれば手助けするなどの善良な妖精

ただし、悪意には悪意で返します

善意には善意で応える律儀な性格であるため善意で接したら一生幸せに暮らせるような贈り物をもらったという言い伝えがいくつも残っているということです。

 

ボブゴブリン、家事仕事も手伝うけなげな妖精

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ホブゴブリンにも様々なものがいます。その中にはい人家に居憑き、家事を手伝うというものもいます

その報酬はわずかな食事、一杯のミルクと一切れのパンを台所に置いておくと薪割りや掃除のような家事仕事をこなし、家をかたずけてくれます

ただし、報酬を一回でも忘れるとホブゴブリンは去り、2度とその家には憑きません

それでも、やはり彼らもゴブリンと同じくイタズラを働くことがあるものの、酒やバターをダメにしたり、椅子に化けて人間が座ろうとした途端に変身を解く等のたわいないイタズラであるとされます。

 

な、なんと、ロビン・フッドはホブゴブリン!?

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ボブゴブリンは様々な民話に登場しています。

イギリスの民話で有名なロビン・グッドフェロー、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」の中の小妖精パックもホブゴブリンであるといわれています。

そして、イングランドの英雄ロビン・フッドも実はホブゴブリンであるという説があるのです。

ロビン・フッドは13世紀ごろのイングランド・シャーウッドの森に住み、悪政に抵抗した英雄

その存在は疑問視され、複数の人格が組み合わされた言い伝えであるといわれています。

そして森を住処とし、神出鬼没な行動から実はホブゴブリンであるという説が生まれています。



 

ホブゴブリンは現役でも悪役、ゴブリンとワンセット

ダンジョンズ&ドラゴンズ」でのホブゴブリンは筋骨たくましい人型生物で、背丈は約2m。ホブゴブリンはゴブリンの一回り大型で攻撃的。

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アメリカのマーベルコミックスの人気シリーズ『スパイダーマン』のヴィランはフードつきの全身スーツがトレードマークです。

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映画でもお馴染みのホリー・ブラックのファンタジー小説「スパイダーウィック家の謎」の中でも、ホブゴブリンが残忍なホグスクィールとして登場。ゴルリンとは違うキャラとして描かれています。


スパイダーウィック家の謎(第1巻) 人間、見るべからず [ トニー・ディテルリッジ ]

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映画『ラビリンス/魔王の迷宮』に登場するデヴィッド・ボウイの魔王ジャレスは ホブゴブリンの“ゴブリン王”

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ホブゴブリン まとめ

出典:deviantart

筆者、自慢ではないですが家事仕事が大嫌いなんで、ホブゴブリン、ぜひ居着いて欲しいです。

少々のイタズラは我慢するんで。去ったら家が傾く座敷童子よりずっとウェルカムですっ!

 

 

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