漫画ベルセルクに登場する妖精パックはアイルランドのシェイプシプタープーカが起源だと伝えられています。可愛いパックが見るからに悪魔のようなプーカが起源なんて、イメージダウンな気もします。
けれどシェイクスピアの喜劇『真夏の夜の夢』でもイタズラな本領を発揮する妖精パック、やっぱりカワイイ。
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イングランドの妖精パック
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パック( Puck)はイングランドの妖精。地域によってはポーク、プーク、パックル、パグと呼ばれています。
名前によって違った容姿で描かれているのが特徴。毛深い小柄な人間の姿や無邪気な子供、若者の頭にヤギの身体、馬やロバにもなり、ホブゴブリン、ブラウニーのようにイメージされることもあります。
森に住む妖精、笛の調べで人間を躍らせることができるといいます。
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弱者や恋人たちには恩恵を与えると信じられており、同じくイングランドの自然の妖精ロビン・グッドフェローとも同一視されることがあります。
ロビン・グッドフェローは一説には人間と妖精との間に生まれ、人間と深い交流を持ち、家事仕事を手伝ったりもする、歌や踊りを好み、陽気でいたずら好きな妖精。なるほどパックとよく似た妖精です。
パックにも家付き妖精(スプライト)の面もあり、いたずら好き。妖精の宮廷の道化という役割も担っています。
シェイクスピアの喜劇『真夏の夜の夢』の中でもそのイタズラな本領を発揮しています。
『真夏の夜の夢』の中の妖精パック
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主人公はアテネの貴族ハーミアとその恋人ライサンダー。二人は愛し合っていますがハーミアの父はデメトリアスという若者と結婚させようと無理強いします。
二人は駆け落ちして森に逃げよう計画します。その事をライサンダーは友達のヘレナに打ち明けますが、ヘレナはライサンダーを慕っており、駆け落ちを阻止しようとデメトリアスに打ち明けます。
ハーミアとライサンダーが森に逃げると、それを追ってデメトリアス、そしてヘレナもまた後を追います。
その頃、森の中では妖精の王オベロンとその妃タイターニアが喧嘩。タイターニアを懲らしめようとオベロンは浮気草を使います。浮気草はその汁を塗ると最初に見た者に恋をしてしまう不思議な媚薬。浮気草を塗られたタイターニアはパックの悪戯でロバの頭の怪物にされた旅人に恋をしてしまいます。
妖精の女王がロバの化け物に恋い焦がれる姿を見て楽しむオベロン王ですが、ヘレナがデメトリアスに冷たくあしらわれるのを可哀想に思い、パックにデメトリアスに浮気草の汁を塗ってヘレナに惚れさせるよう命じます。
けれどパックはライサンダーをデメトリアスと間違え、ライサンダーに浮気草の汁を塗ってしまいます。それをフォローしようとその後にデメトリアスにも浮気草の汁を塗ってしまい、なんとヘレナはライサンダーとデメトリアス二人から慕われることになってしまいます。恋人を奪われたハーミアは怒り、殴り合いの喧嘩、そして男同士もヘレナを奪い合う決闘をするという大混乱。
それに気付いたオベロンは汁の効果を解く薬をライサンダーに塗って、パックに二組の恋人同士ができあがるように取り計らわせます。
やっぱカワイイ!『妖精パック』
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『Re:ゼロから始める異世界生活』ではハーフエルフの美少女エミリアを助ける猫型の精霊。強力な氷の魔法を使う大精霊。ただし、日中限られた時間しか起きていられないのが欠点。
漫画「ベルセルク」では、妖精郷出身、風の精霊の一族の少年。旅芸人のナイフ投げの標的にされていたところをガッツに救われ行動を共にするようになります。
まとめ
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妖精、フェアリー、でイメージするのはまずピーターパンのティンカーベル。ちなみにティンカーベルはピクシーであるとか。
で、テインカーベルとパックを比較して見ました。あ喋りなのがティンカーベル、イタズラ好きなのがパック。
イタズラ好きな女の子のパックもめちゃカワイイですっ