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ガルム、北欧神話の地獄を守る血まみれの番犬

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出典:deviantart

ガルムは北欧神話の地獄の番犬。

ギリシャ神話のケルベロスに相当します。

 

頭はひとつですですが、死者の血にまみれた恐ろしい様相。

死を恐れぬ戦士が崇める神々の番犬。

充分過ぎるほど凄みがあります。

 

 

ガルム、軍神・テュールと相打ちになる最高の猟犬

ヨハネス・ゲルツ作  ヘルとガルム

ガルムとは

ガルム(Garm)・ガルムル(Garmr)は北欧神話のニブルヘイム(冥界)を守る血まみれの番犬。

冥界に近づく者の存在を許さず、冥界からの逃亡をはかるすべての死者を捕えます

 

フェンリルと同一視されることもありますが、フェンリルはロキの子である正真正銘の神であるのに対し、ガルムはあくまで地獄を守る番犬。

 

詩のエッダ『グリームニスマルのエッダ』では最高の猟犬」と記される、ギリシャ神話のケルベロスに匹敵する存在。

ヘルの館「エーリューズニル」の入り口にある洞窟・グニパヘリルに繋がれています


死者の血にまみれた、巨大な狼のような身体

地獄に響き渡る遠吠えによってラグナロクの到来を告げ、自由の身となり、軍神テュールに挑みます

 

ドロシー・ハーディ作『オーディンとフェンリス』(1909年)

オーディンとガルム

詩のエッダ『バルドルの夢』の中でオーディンヘルへ向かう際、ガルムに出会っています。

オーディンがニヴルヘルの深淵へとスレイプニルで下ると、地獄からやってきた血まみれの姿の猟犬は魔法の父・オーディンを遠吠えで迎えています

 

ラグナロクのガルム

散文のエッダギュルヴァギニング』では、グナログにおいてグニパヘリルに縛られていたガルムは解き放たれると記されています。

ガルムは地獄に響き渡る大きな遠吠えをあげます

血まみれの狼の足かせははずれ、自由になった猟犬は軍神・テュールの喉を噛み切り、相打ちになって倒れます

 

 

ガルム、意外なほど現代でも人気キャラ(?)

東京放課後サモナーズ」のガルムは冥府からやって来た犬獣人の転校生。

武闘派ギルド「バーサーカーズ」格闘場の門番を務めています。

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牙狼<GARO>』のガルムは、成人女性の肉体に憑依した、東の番犬所の三神官のひとりケイル・ベール・ローズ

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『ヴィンランド・サガ』のガルムはヨーム戦士団に所属する槍使いの傭兵。

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ゴッド・オブ・ウォー ラグナロクのガルムは12章『再会』のボスキャラ

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ガルム まとめ

出典:deviantart

死を恐れぬ戦士たちが崇める神々の番犬。

しかも、戦士たちが勝利を祈った軍神テュールと相打ちした猟犬。

はんぱなく怖い存在に思います。

 

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