最近では悪役ギガースとしての活躍が目立ちますが、ギガンテスはドラクエ世代にとっては「ひとつ目の青い巨人」としてあまりにも有名です。
けれど、神話の中でのギガンテス（ギガース）は古くは甲冑を身に付けた戦士。そして醜く変貌を遂げます。
そんなギガンテス、ギガースを探ります。
トロくってカワユイ一つ目巨人の正体とは
目次
ギガンテス（ギガース ）、一つ目の青い巨人は甲冑を身につけた戦士
ギリシャ神話の巨人族たち
ギリシャ神話に登場する巨人族は4種。この4種族は、天空神ウラノスと地母神・ガイアの子供です。
◾️ヘカトンケイル(百腕巨人)族
50頭と100の手を持つ巨大な怪物のような姿、百腕巨人とも呼ばれます。醜い姿のためにタルタロスに幽閉されてしまいます。
◾️単眼のサイクロプス族、
額に1個だけ大きな目のある巨人。ヘカトンケイルと同じく、醜い姿が原因でタルタロスに閉じ込められてしまいます。
けれど、ティタノマキアでは、その卓越した鍛冶の技術で武器を作り、神々の勝利に大きく貢献しています。
◾️ほぼ不死身のギガンテス族、
山より大きく、山を軽々持ち上げられるほどの怪力。「神族に倒されない」という能力も持っていました。
ゼウスが世界を統べる前に君臨していた巨大な神々。
ギガンテス（ギガース ）とは
ギガンテス（Gígantes）はギリシア神話に登場する巨人。ギガンテスは複数形で、単数ではギガース（Gígas ）。巨人・ジャイアント（giant）の語源となった存在であり、ゲゲイネス（大地より生まれし者）と呼ばれることもあります。
彼らは天空神ウラノスの血が大地ガイアにしたたり落ちて誕生しました。
怪力の天をつくような巨人。
古代ギリシャの叙事詩人ヘシオドスは『神統記』に「輝かしい青銅の鎧をまとい、長槍を持つ」と記述しています。
けれど後の芸術家によって、毛皮をまとう木や岩を投げつける粗暴な巨人であったり、両脚が蛇の姿をした怪物として描かれてゆきます
＊＊ ギガンテス（ギガース ）の誕生 ＊＊
ギガンテスは、神には殺されないという性質をもつ怪力の巨人族です。
彼らは天空神・ウラノスとガイアの間に生まれましたが、その生まれ方は特殊です。
ギガンテス族が生まれる前、ティターン族・サイクロプス族・ヘカントヘイル族が順に誕生しました。
けれど、ウラノスはティターン族以外の見た目が異形の巨人たちをタルタロスに閉じ込めてしまいます。
怒ったガイアは、ティターン族の末子であり、ゼウスの父でもあるクロノスをそそのかし、ウラノスの性器を切り落とさせます。その時、ウラノスがこぼした血からガイアが身ごもり、ギガースが生まれます。
＊＊ ギガントマキア のギガンテス ＊＊
クロノスがウラノスを追放して王になると、ギガンテスはタルタロスに追放されてしまいます。
ゼウスに助け出され、ゼウスとティターン族の戦い「ティタノマキア」ではゼウスに加勢し、神々はその戦いに勝利します。
敗れたティターン族はタルタロスに幽閉され、その処分が気に入らないガイアが抗議。
ギガンテスはガイアに協力し、再び神々との戦い「ギガントマキア」が起こります。
その戦いで神に殺されない性質をもっていたギガンテスにオリンポスの神々は苦戦しますが、ゼウスと人間の間に生まれた英雄・ヘラクレスによってギガンテスは倒され、神々の勝利に終わります。
＊＊ 主なギガンテス ＊＊
ギガンテスの総勢は74名とも160を超えるとも言われます。
その中でギガントマキアで戦ったのは12の巨人。
自身の土地で戦う限り神々と同じ不死なる力を与えられた最強と言われたアルキュオネウス。
同じく最強と言われ、最も荒々しい無敵の力を誇るポルピュリオン。
その他
- エピアルース、
- エウリュトス、
- クリュティオス、
- ミマース、
- エンケラドス、
- パラス、
- ポリュボテス、
- ヒッポリュトス、
- グラティオン、
- アグリオス、
- トオン
以上のギガンテスが神々に戦いを挑みます。
ギガンテス（ギガース ）今では絶対の敵モンスター
出典：dq10treasur.
ギガンテスでまずイメージするのはやっぱり『ドラゴンクエスト』シリーズ。単眼で緑色の巨人はあまりにも有名ですよね。
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出典：wiki.ffo
『ファイナルファンタジーⅪ』のギガースは獣人類の巨人族。人間の数倍の巨体とそれに見合う体力・膂力を誇るモンスター。
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3D対戦型格闘ゲーム『鉄拳』のギガース はG社が投入した人型兵器。G社内によって作り出された後天的な強化人間
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ギガンテス（ギガース ）まとめ
ギガンテス、ひとつ目ではないし、粗野で凶暴なんかじゃない、ちゃんとした神様だったんですね。
母親に逆らえず戦争してしまう、神々に倒されたとはいうものの、やっぱり悪者ではないですよね。
