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ノートとダグ、北欧神話の昼と夜

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ペーテル・ニコライ・アルボ作 (19世紀)

春夏秋冬という四季の概念はない国もあるといいますが、「昼」「夜」という概念は全世界共通ですよね。

世界のさまざまな神話でも、昼夜をつかさどる神は多く存在する、と言いたいところですが、実は昼は太陽の管轄。夜はそもそも特殊な扱いであったり、月の管轄であると考えられることが多く、昼や夜自体をつかさどる神は少ないのです。

今回は、そのような少ない昼夜の神の中から、北欧神話の夜の神・ノートと昼の神・ダグをご紹介します。


 

ノートとダグ、天を駆ける昼夜の神

ペーテル・ニコライ・アルボ作 (19世紀)

ノートとダグとは 

ノート (ノット Nótt )は北欧神話に登場する夜を司る女神.。 

その息子・ダグ (ダグル Dagr) は昼を司る神。 

主神・オーディンの命を受け、神馬の牽く馬車に乗り、昼と夜の空を駆け抜けます。 

その存在は『詩のエッダ』『散文のエッダ』で語られています。 

 

ノート  

ノートは夜の擬人化、夜のような漆黒の髪を持つ女神 

その名は「夜」を意味します。 

ユミルの末裔たちが住まう巨人の国・ヨトゥンヘイムの巨人族、ナルヴィまたはネルの娘です。 

フリームファクシ「霜のたてがみ」という名の神馬に乗り、天空を駆け抜けます 

 

ノートの結婚 

ノートは3度結婚しています 

最初の夫はナグルファリ。  

ナグルファリは死者の爪で造られた船・ナグルファルの擬人化とされます。 

ふたりの間には、「死」、または「空虚」「富」「運命」を意味するアウズが生まれます。 

 

2番目の夫はアンナル 

「他者」を意味する大地の化身。 

ふたりの間には後にオーディンの妻となり、戦神・トールの母となるヨルズが生まれます。 

 

3番目の夫はデリング。 

曙光」を意味するアース神 

ふたりの間には父親に似て明るく、美しい昼を司るダグが生まれました 

 

ダグ

ペーテル・ニコライ・アルボ作 (19世紀)

ダグ(ダグル Dagr)は、北欧神話の昼を司る 

その名は「昼」を意味します。 

陽の擬人化。 

ダグルはアース神族のデリングルとノートの息子で、明るく美しい金色の髪の持ち主。 

輝くたてがみの神馬・スキンファクシに騎乗し、天空を駆けます。 

 

夜の神・ノート、昼の神・ダグの誕生 

ある時オーディンは、母親である夜を司るノートと息子の昼を司るダグを呼び、それぞれに馬車を与えます。 

 

ノートの乗る馬車は「霜のたてがみ」を意味するフリームファクシ。 

フリームファクシの馬銜 (はみ、馬の口に含ませるくつわのようなもの) から吹き落ちる泡は、朝露となって大地を湿らせます 

ダグの馬車は「光のたてがみ」を意味するスキンファクシ 

スキンファクシの輝くたてがみは、天と大地を太陽のように照らし、東の空から西へ駆け抜けてゆきます 

 

オーディンはノートとダグそれぞれ12時間ごとに大地の上を通るよう命じます 

こうしてノートとダグは世界を周り、昼と夜ができたのです 


 

ノートとダグ、日本の作品では未登場?

アメリカのウェブアニメ「Critical Role」では、ノートというゴブリンの少女が登場。ならず者ですが、親しい人々には優しい少女です。

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ヴァイキング時代の北欧神話をテーマにしたゲーム「The Banner Saga」では、ダグという戦士が登場。当初はプレイヤーに協力してくれますが、選択次第では、敵となるキャラクターです。

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ノートとダグ まとめ

昼と夜を司る神というのはこのノートとダグ以外、唯一ギリシャ神話のニュクス(夜)とその娘ヘメラ(昼)ぐらい。 

ほとんどの神話は昼や夜は太陽神や月神の管轄であるということを改めて認識しました。 

 

まあ、昼と夜が太陽と月の動きから生まれた現象であるのだから当然のこととはいえ、正直、オドロキです。 

 by  佐倉ハル

 



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