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大雪(たいせつ)12/7とは。大雪の頃の風習や行事。要注意!年賀状のマナー

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大雪の頃、日本列島は本格的な冬の到来です。

雪の降る音を「しんしん」と表現します。

雪は音を吸収し、白一色に染まった雪景色の世界は不思議な静寂で包まれます。

そこには厳粛で異次元のような「サウンド・オブ・サイレンス」(沈黙の音)が存在します。

大雪

大雪(たいせつ)は二十四節気の21番目。

現在の定気法では太陽黄経が255度のとき。

2020年の大雪は12月7日(月)および冬至(12月21日の前日)までの期間をいいます。

『暦便覧』では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」、雪も本格的に振り始める頃。

南国も冬の花である椿が開花し、スキー場のオープンもこの頃。漁場はブリやフグ・鮭など冬の漁が盛んとなり、山々ではハリネズミやツキノワグマなどの動物たちが冬眠に入ります。

日本列島はいよいよ本格的な冬を迎えます。

「事始め」と「事納め」 

大雪の翌日、12月8日は、お正月の神様、年越し様を迎える「事始め」です。

事始め」とは、正月行事の準備を始める日。この日から年越しの「神事」が始まります

そして翌年、正月神事のすべてを納めるのが2月8日の「事納め」です。

またこの日は人の営みを終える「事納めでもあります。そして、翌年の2月8日には新たな年の営み「事始め」を迎えます

この12月8日と2月8日を「事八日(ことようか)」といいます。

事八日には、針供養をしたり、お事汁を食べ、その年の無病息災を祝い、祈います

 

** お事汁 **

事八日には具のたっぷりと入った「お事汁」を食します
お事汁は別名「六質汁」(むしつじる)ともいい、具は、芋、大根、にんじん、ごぼう、小豆、こんにゃくの6種類が一般的。(地方によって具の内容は異なります)

「事始め」のこの日、一年の無病息災を祈って食します。

 

** 針供養 **

12月8日「事始め」には伝統行事「針供養」も行われます。

「針供養」は中国の「社日(土地神の祭日)に針線(針と糸、針仕事)を止む」という慣わしが伝来し、江戸時代に広まったものと考えられています。

かつて針は着物を縫う日常生活に欠かせない道具のひとつ。この日、針の労のねぎらいと裁縫の上達を願い、古くなって折れた針などを柔らかい豆腐やこんにゃくに刺し、神社に納め、供養します

「大雪」の頃、七十二候

初候(12月7日頃〜12月10日頃) 閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる) : 天地の気が塞がって冬となる

雪が降り出しそうな空模様を「雪曇り」といい、そんな重い雲で覆われることも多くなる頃。

次候(12月11日頃〜12月15日頃) 熊蟄穴(くま あなに こもる) : 熊が冬眠のために穴に隠れる

蛙やコウモリ、シマリスなど、春3月〜4月頃まで冬眠に入ります。

末候(12月16日頃〜12月21日頃) 鱖魚群(さけのうお むらがる) : 鮭が群がり川を上る

鮭が群れを成し川をのぼる様は、日本の冬の風物詩のひとつでもあります。

「二十四節気」とは

24節気-1出典:i-nekko

二十四節気は、一年を春・夏・秋・冬の季節に分け、それぞれをさらに6分割した24の期間に名前をつけたものです。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

二十四節気の名称は、中国で考案された当時のものがほぼそのまま使われています。考案当時の文明の中心であった黄河の中・下流域の気候を反映しており、日本よりも寒冷で大陸的な気候のため、日本の気候とは多少ずれがあります。

太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・穀雨など)を(中気)、そうでないもの(清明・立夏など)を(正節、節気)と言い、節気から次の節気の前日までの間を一ヶ月とする月の区切り方を節切り、その月を節月と言います。季語の分類も主として節切りで行われています。

夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せて二至二分といい、立春・立夏・立秋・立冬を四立二至二分四立を併せて八節と言います。二十四節気をさらに約5日づつの3つに分けた、七十二候という分類もあります。

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大雪の頃の行事

大雪の頃、いよいよ年末の慌ただしい時期に突入です。大掃除やお歳暮、そして忘れてならないのが年賀状の制作です。

年賀状

年に一度、日頃お世話になった方々や、ご無沙汰してしまっている方々へのご挨拶。

正しいマナーで、一層の好印象を与えたいですよね。

 

** 年賀状の由来は **

年賀状の歴史は古く、平安時代年の始め頃、お世話になった人や親族の家をまわって挨拶をする「年始回り」の習慣が始まっています。

以降その習慣は一般に広まり、江戸時代には書状で挨拶を済ませることも増えていきます。その頃から新年を祝う書状を届ける「飛脚」が活躍したと伝えられています。

 

** 年賀状はいつまでに出すの? **

12月15日〜1月5日迄

年賀状は12月15日以降、14日までに出すと年内に届いてしまいます。

元日(1月1日)から松の内(1月7日まで)に届くように、それ以降は「寒中見舞い」になります。

  • 〜12月14日       年内
  • 12月15日〜12月28日 三ヶ日
  • 12月29日〜1月5日  松の内
  • 1月6日〜       寒中見舞い

 

** 「年賀」の朱印を忘れずに! **

官製はがきや私製はがきを年賀状として使うときは「年賀」の朱書きを忘れずに入れましょう

年賀はがきでないもので「年賀」の朱印がないと、期間中でも年内に届いてしまいます!

 

** 元日に配達してもらうには? **

郵便局では元日に届けられるよう、2020年12月25日(金)までに出しておくことを勧めています。確実に元日に届けられるよう注意したいですね。

 

** 年賀状の書き方で注意したいマナー **

添えるメッセージの内容には、新年にふさわしい華やかな文章を送りましょう。

◾️避けたい忌言葉

不吉な言葉は避けましょう。

特に、去年の「去」は「去る」「離れる」をイメージするので避けたい単語。「昨年」や「旧年」を使うよう注意してください。

他に、切れる」「落ちる」「終わる」「離れる」なども使わないよう、要注意です。

◾️年賀状での句読点

句読点「、」「。」は年賀状には使わないのが正式です

書き方を工夫して、読点「、」の部分で一文字開けて、句点「。」の部分で改行。読みやすさを心がけます。

大雪 まとめ

年神様をお迎えする準備に入る、いよいよ年の瀬。新年へのカウントダウンのスタートです。

クリスマスやお正月は一年の内の最大のイベント。街はイルミレーションで美しく彩られ、お祭り事への期待感が最高潮に盛り上がる頃。

神様、新年こそ、幸運が舞い降りますように

 


 

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