ナルト、忍たま乱太郎、ポケモン、戦国無双・BASARA、トランスフォーマ、などなど、忍者は現代でも時代劇に限らず、アニメやゲームの世界で数え切れないほどに活躍しています。
今回はその忍者独特の技、忍術や忍法、そのための修行法、武器について探ります。
ナルホドな忍術や忍法とは、現代でもダイエットに応用できそうな忍者の食生活にも注目です。
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目次
忍術・忍法とは
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忍術・忍法とは諜報や暗殺活動という特殊な任務を遂行するために忍者が用いる様々な術(すべ)。
技であり、学問であり、武器、時には錯覚を利用した魔術や妖術のようなものまで、忍者が使う特殊な兵法をいいます。
忍術
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呪術
忍術でまずイメージするのが呪術です。呪術とは錯覚を起こさせるようなトリックやフェイクを用いて敵の意識を混乱させる兵法。
代表的な呪術は九字護身法。道教の六甲秘呪という九字の作法が修験道から忍者の兵法に伝えられています。九字の呪文と九種類の印によって相手に暗示をかけ戦術を念じる作法。大金剛輪印、外獅子印、内獅子印、外縛印、内縛印、智拳印、日輪印、宝瓶印の九種類の印を結び、「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」の九字の呪文を唱え、刀印を結んで線を空に描きます。
** 錯覚を利用した代表的な術 **
- 分身の術 ― 素早い動きで、相手に自分が複数いるように見せる
- 変わり身の術 ― 丸太などを身代わりにし、相手の隙を突く術
- 影縫いの術 ― 敵に暗示をかけ、影を手裏剣で縛り、相手を動けなくする
遁術
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忍者は情報を持ち帰ることが任務であることが多く、帰り着かなければなりません。そのための逃げ延びる術が多種あります
- 火遁の術—火事や火薬(ほうり火矢・埋め火・爆竹)を使って敵を混乱させる
- 水遁の術—竹筒などを使って水の中に姿を隠す
- 木遁の術―木の模様に似た布などを使って、木に擬態
- 金遁の術—撒き菱や、手裏剣を使った逃げ方
- 土遁の術―掘った穴に潜り込んだり、石に擬態
忍法
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忍術は敵と戦うための武術ではありません。交戦することは最後の手段で、難局を逃れるための護身術が忍術の基本です。
歩法と走法
忍者の任務である諜報活動は情報の収集と伝達が要です。そのため忍者は独特の敵に気付かれないユニークな歩法と難局を逃れるための走法を習得しています。
** 歩法 **
- 忍び足—音を立てず、足の小指から体重をかける
- 抜き足―太ももから持ち上げる。足元が見えない時、障害物に足を取られないようにする。
- 差し足―足の親指から体重をかける。
- すり足―足をするようにして移動する
- 刻み足―細かく歩幅を刻むようにして歩く。
- 横歩きー横向きに歩いて移動する。細い路地などをすり抜ける時
- 亀歩きー手足をたたんで、体を小さくして移動する。ど狭い場所を移動する時
- 深草兎歩—手の上に足を乗せるような感覚で、音を立てずに歩く。
** 走法 **
忍者は「早足の物」といわれるほど走るスピードは速かったといいます。「韋駄天」と呼ばれる忍者は、一日に50里(約200km)を走ることができたとか。忍者は早く走るための独自の秘術も有していました。
呼吸法は『二重息吹』。アゴをひき、「吸う、吐く、吐く、吸う、吐く、吸う、吸う、吐く」のリズムで呼吸を繰り返します。酸素の摂取量も増え、集中力も養います。
- 狐走りー足の指先で直線上に走る
- 飛び足―ジャンプして移動
忍者の武器
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- 手裏剣―忍者の代表的な武器のひとつ。その形状は様々、四、五、六、七、八角形などの種類があります。刃先は短く、毒を塗る・火縄を巻くなどの工夫も凝らされています。
- くない( 苦無・苦内)― 両刃のナイフのような形状。
- 忍刀 ― 携帯性や機能性に工夫された刀、普通の打刀と脇差の中間の長さ
- 鎌 ― 代表的な武器のひとつ。忍び鎌・鎖鎌などの種類があります。
- 撒菱 ― 地面にばら撒いて、それを踏んだ追っ手の足を傷つける武器。
- 目潰し ― 中に唐辛子、灰、薬品等を入れて吹き矢として使う、または手榴弾のようにして、顔面に投げつける。
- 吹き矢― 吹き筒は笛などを利用していました。
- 忍び竹 ― 壁に当てて敵の話を盗聴したり、就寝中であるかどうかを確かめる
忍者の修行
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当然のことではありますが、忍者は日々厳しい心身の鍛錬をこなします。
例えば、麻の種を植えて、忍者は幼い子供の頃から、その上を飛び超えるのを日課にします。麻は成長の早い植物です、すぐに芽が出て茎が伸びていきます。
忍者は指を鍛えます。訓練には米俵を使っていたとされています。約60kgの米俵、つまり人ひとり(自分の)体重を持ち上げられるよう、つまり天井にぶら下がることができるよう訓練していたと伝えられています。
『萬川集海』という忍者の技術や知識を伝える秘伝書が残っています。そこには骨格や内臓、筋肉の働きを知ることで、技や能力の向上を図る、当時の最先端の知識が伝授されています。
忍者は「6尺(約1.8メートル)」を飛び、「1日40里(約160キロメートル)」を走るよう、常人には不可能な修行をこなしていたと伝えられています。
食事
忍者の体重は60キログラム(米俵1俵と同じ)までと決められていました。
毎日の食事は、肉・魚・乳製品・砂糖などを控え、玄米・野菜を中心にした食事。体臭の原因になるような匂いの強い食材は控えます。
** 常食 **
アワ・玄米・麦などの穀物、イモ類、シイ・クワ・グミ・クリ・松などの木の実
** 携帯食 **
- 水渇丸—のどの渇きを抑える。梅肉・麦角・氷砂糖を砕き、丸薬にする
- 飢渇丸—飢えをしのぐ。人参・そば粉、小麦粉・山芋・甘草・はと麦・もち米を粉末にし、酒に3年浸し、丸めて乾燥させたもの
実在の忍者
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- 上月佐助― 真田家に仕える猿飛佐助のモデルとなった
- 霧隠鹿右衛門 ― 同じく霧隠才蔵のモデルとなった
- 風魔小太郎 ― 北条家に仕えた戦国時代の忍者。風魔党党首
- 百地丹波 ― 伊賀流忍術の祖、戦国時代の土豪(地方の豪族)。百地三太夫のモデルとなった
- 服部半蔵― 服部半蔵の名前は服部家の宗主が代々引き継ぐもの。もっとも有名な服部半蔵は家康の時代の服部半蔵。江戸城の「半蔵門」の名前の由来になっています。
ちなみにこの先代の服部半蔵が「忍者は出世も出来んし、給料も少ない」とし、それ以降の服部半蔵は忍者ではなく武士の身分となりました。
忍者であると仮定される人物
- 石川五右衛門 ― 伊賀流忍者の抜け忍で百地三太夫の弟子であるという説もある、安土桃山時代の盗賊。
- 松尾芭蕉 ― 江戸時代伊賀出身の俳諧師。漫遊の旅は諸国の偵察のためであったという忍者説があります。
現代にある忍法・忍術(ゲーム編)
「ファイナルファンタジーシリーズ」での忍者はジョブ。「投げる」や「とんずら」などの技や行動も俊敏になるなどの特徴があり、意外と頼もしい戦力になるジョブ。
「ザ・ニンジャウォーリアーズ ワンスアゲイン」2019年7月に発売されたニンジャウォーリアーズの最新作。ジャンルもまさに忍者体験アクション。
【新品】The Ninja Saviors: Return of the Warriors (ザ・ニンジャウォーリアーズ ワンスアゲイン) PS4 輸入版
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レベルファイブの人気シリーズ「妖怪ウォッチ」では、忍者になりすました江戸っ子パンダ「大江戸忍者パンダ」、影と一体化したような忍者妖怪「ジミー」、隠密のスペシャリストな「カゲロー」、忍者のメリケン妖怪ハンゾウ、コタロウ、カムイなどが登場し様々な忍法(?)を武器に戦います。
忍法・忍術 まとめ
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昔、「聖徳太子以前の僧は空を飛ぶことができた」という話を聞いたことがあります。
真偽については置いておいて。
今、働いていない脳をほんの少しでも訓練で動かせるようになれたら、超能力だって使えるようになる。なら、子供の頃から厳しい訓練に明け暮れた忍者が、超人的な身体能力を身に付けていたという可能性が全くないわけでもないと思えます。
忍者は「6尺(約1.8メートル)」を飛び、「1日40里(約160キロメートル)」を走るのを目標にしていた。
それができていたのだと思いたいです。