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アラクシュミーはラクシュミーの姉で、貧困と不幸を司るヒンドゥー教の女神様。
つまりはヒンドゥー教の貧乏神。
ありがたくないこの女神様は富と幸運を司るラクシュミーとは表裏一体のワンセットでもあるのだとか。
そのアラクシュミーに注目です。
アラクシュミー、上手にお付き合いしてゆけそうな女神様?
目次
アラクシュミー、不幸を招く醜い女神
出典:youngisthan
アラクシュミー(Alakshmi)はヒンドゥー教で語られる貧困と不幸の女神様です。
妹は富と幸運の女神ラクシュミー。
サンスクリットで「ア」は否定の接頭辞、アラクシュミーは「ラクシュミーにあらず」を意味します。
「吉祥」を意味する「ラクシュミー」と合わせ、「不幸」「貧困」を司る女神となります。
アラクシュミーはエゴ、虚栄心、プライドに満ちた人々を擁護します。
人々に災い、争い、嫉妬をもたらし、人々の利己的な考え方をあおり、人々が貧困・裏切り・離別など、あらゆる種類の不幸にさらされるよう働きます。
一説にはアラクシュミーは、インド哲学で提唱される、循環する最後の時代、暗黒の時代「カリ・ユガ」を支配する悪魔カリの二番目の妻であるとされます。
アラクシュミー の誕生
アラクシュミーの出自についてはいくつかの物語が語られています。
主なものとして
・乳海攪拌(にゅうかいかくはん)の際、ラクシュミーはブラフマー(あるいは万物の創造神プラジャーパティ)の顔の輝きから生まれ、アラシュミーは背中の暗闇から生まれます。
他説
・乳海の泡からラクシュミーが生まれた際に、アラクシュミーは地下世界パーターラの支配者で蛇族の王ヴァースキの口から零れ落ちた毒液から生まれたとされます。
容姿
アラクシュミーの容姿は醜く、絶世の美女であるラクシュミーと対照的。
体は痩せ、頬はこけ、肌は汚く黒くくすみ、唇は厚く、目はビーズ玉のよう。歯はウシ、脚はカモシカのように痩せ細った老婆。
ヴァーハナ(騎乗獣)ロバに乗って現れます。
ラクシュミーとアラクシュミー
出典:sitarama
ラクシュミーが人々に幸運、富をもたらす一方で、アラクシュミーは人を不幸に陥れます。
2柱は共存し、ラクシュミーがあるところにはアラクシュミーがあると言われています。
アラクシュミーは見えない姿でラクシュミーと共に行動する、あるいは、アラクシュミーはフクロウに変化する能力を持つため、フクロウの形でラクシュミと一緒にいるともいわれます。
ラクシュミーは、アラクシュミーの結婚をヴィシュヌ神に懇願し、アラクシュミーはあるリシ(聖仙)と結婚。
けれどアラクシュミーは、清潔で愛と平和を求めるリシには耐えられず逃げ出してしまいます。
ある言い伝えに
ラクシュミーとアラクシュミーの姉妹はある商人に、二人のどちらが美しいかと尋ねます。
商人は「ラクシュミーは私に向かって来る時に美しい。アラクシュミーは私から去っていく時に美しい」と答えます。(エクセレント!!)
二人は喜び、アラクシュミーは商人のもとを去って行ったと言われます。
黒闇天
ラクシュミーと共に、アラクシュミーも仏教に取り入れられ、吉祥天の妹。不吉祥天、黒闇天となります。
サンスクリット語で「カーララートリー」。
「ラートリー」には「闇」や「夜」の意味があり、黒夜天、黒夜神、黒闇、黒闇天女、黒闇神、黒闇女とも呼ばれます、
仏教においての黒闇天も容姿は醜悪で、災いをもたらす神。
密教においては、冥界の王閻魔(えんま)の三后のうちの1柱。
その姿は肉色で、左手に人の頭が乗った杖を持っていると伝えられています
アラクシュミー 現代ではカワユイ!小悪魔(?)
「エレメンタルストーリー」のアラクシュミーはアイテム収集に役に立つキャラ。覚醒アビリティで幸運、略奪で報酬が獲得できる確率を増加します
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「ロードオブバーミリオン」のアラクシュミー は不幸と不運を司るラクシュミーの姉。あらゆる抽選でハズレを引く特技を持っています。
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アラクシュミー まとめ
出典:youngisthan
人は富や地位を手に入れればおごりたくなる。そんなところはなるほどラクシュミーとアラクシュミーがワンセットである所以なのだと思います。
宝くじを当てた人の多くは不運を辿るともいわれます。
黄金を手にすれば人は目がくらみますものね。
やっぱ、何事も分相応であれということなのでしょうか、、、、なんか、残念。。。