サラマンダー、寡黙な用心棒になったり、怪獣、兵器や魔法にもなる、元は四大精霊の中の火の精霊。
そのサラマンダーに注目です。
仮面ライダーやウルトラマン、FFにも出演の人気キャラ。その正体とは
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様々に姿を変えるサラマンダー
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サラマンダーは四大元素のひとつ、火を司る精霊。ヨーロッパの広い地域で語り継がれ、その外見は伝承によってさまざまです。
手に乗るほどの小さなトカゲであったり、炎を操る特徴からファイアー・ドレイクとも同一視され、羽の生えたドラゴンとして、紋章のモチーフにもなっています。
人間の姿をしているものも多く、しばしば「女性」の姿で民話の中に登場。
マルコ・ポーロの『東方見聞録』では、一種の鉱物(石綿)が「サラマンダーの皮」として紹介されています。
サラマンダーは現存する?
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ヨーロッパには皮膚からサマンダリンという神経毒を分泌する有尾類であるファイアサラマンダー「火蜥蜴(ひとかげ)」が生息しています。
サラマンダーは日本では『山椒魚』を指していいます。これはサラマンダーがラテン語で「山椒魚」を意味するサラマンドラSalamandraであるところに由来するもの。
一説では、火に弱い両生類である「山椒魚」は古代には存在したと考えられた有翼の火トカゲ「ピュラリス」と重なって、火を司るトカゲ、サラマンダーと化していったものと考えられています。
火の精霊サラマンダー
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ヨーロッパの伝説に登場するサラマンダーは、燃えない皮膚をもち、灼熱の火の中に住む、火を司る精霊。炎を自在に操ることができますが炎から離れて生きることはできません。
怪我をしても火を食して再生すると信じられており、キリスト教では教会や騎士のシンボルともなっています。
サラマンダーは人間、怒りっぽい女性の姿で表されることも多くあります。
18世紀の詩人アレキサンダー・ポープ著書『髪盗人』では、情熱的な女は死後、火の精霊サラマンダーになると記されています
四大精霊
四大精霊とは地・水・風・火の四大元素の中に住まい、司る精霊たち。火のサラマンダー以外、土の精霊ノーム、水の精霊ウンディーネ、風の精霊シルフが存在します。
サラマンダーを含む4大精霊は通常、魂を持ちませんが、人間と結婚することで魂を得て、子どもを持つことも可能になるといわれています。
ファイアー・ドレイク
ファイアー・ドレイクはケルト(北西ヨーロッパ)やチュートン(デンマーク)の伝承に登場するドラゴンの一種。財宝を守る役割を持ち、他のものを寄せ付けません。
ファイアー・ドレイク(「火の竜」)の名の通り、全身が炎で覆われ、火を吐き、空を飛びます。「火の精霊」であるのと同時に「死者の魂」と同一視されることもあり、他の説では、熱い雲と冷たい雲が交わって誕生するともいわれています。
夜に見える不思議な光は、ファイアー・ドレイクが空を駆けている姿であると伝えられています。
錬金術とサラマンダー
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中世の医師であり錬金術師であったパラケルススは著書「妖精の書」で『四元論』を唱えています。これは「世界は地・水・火・風の4つの元素からなり、その元素にはそれぞれに対応する精霊がいる」というもの。
サラマンダーは錬金術には欠かせぬ元素「火」を司るところから、錬金術そのものの象徴とされました。錬金術師は火の精霊であるサラマンダーを崇め、その存在を信じていました。
サラマンダーの繭で作った布は不燃性、どんなに汚れても火にくべることで汚れは燃焼し、表面は新しいものと同様になる。中世では石綿で作られた布がサラマンダーのものだとして実際に売り買いされていました。
余談ですが
江戸時代、蘭学者であり医師でもあった平賀源内は石綿で布を織り、火浣布と名付けています。
『竹取物語』にも「火鼠の皮衣」が登場します。かぐや姫が求婚者のひとり、右大臣阿倍御主人に結婚の条件として求めた品で「火にくべても決して燃えない布」と称されていました。
現代でも変幻自在、サラマンダー
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「ポケットモンスター』では「ひとかげ」として登場。オレンジ色の直立するトカゲ。第一世代から登場しているポケモンです。
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タカラトミーが展開する玩具シリーズ「ゾイド」ではヘリック共和国軍が開発した翼竜型大型戦闘爆撃機。第一次中央大陸戦争時代の飛行ゾイドとしては最強クラスの能力を誇ります。
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おまけ
「サラマンダーよりずっとはやい!!」
1996年発売のRPGシュミレーションゲーム『バハムートラグーン』では主人公ビュウの愛竜として登場。ちなみに上記はカーナ王女ヨヨが放ったセリフ。動画で「寝取られた」ことを意味するセリフに使われたことで注目を浴びたのだとか。
サラマンダー まとめ
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実在する生物であっても、架空のドラゴンであっても、ゾイドやポケモン・FFにも登場するサラマンダーはある意味動物園にしかいない珍しい珍獣なんかよリもずっと実在感があるかも。
我々、FFやポケモンで大きくなった世代にはサラマンダーと聞くだけで炎を操る何者かを連想しますもんね。
PCやスマホで異次元や異世界がどんどん身近になってくると、むしろリアル社会でいる時こそ、空も飛べない、武器も持たない、魔法も使えない、サーヴァントも召喚できない、ただの人間であることを意識してかからなければなりません、ははっ。