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夢とロマンに溢れる、ケルト神話のアーサー王伝説。
けれど、これはアーサー王のみでは成り立ちません。
偉大なる王アーサーも、物語を彩る個性豊かな登場人物たちによって支えられています。
そこで、アーサー王に仕えた円卓の主たる騎士たちをご紹介。個性豊かな勇姿をどうぞ、ご覧ください。
個性的すぎる円卓の騎士
アーサー王の拠点であるキャメロット城には、座る者の身分の上下をなくすため、上座下座がない円卓 (円いテーブル) がありました。
円卓の騎士とは、アーサー王に仕えた騎士のうち、円卓に座ることを許された精鋭の騎士を指します。
円卓の騎士とは
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円卓の騎士の人数は諸説あり、12人いたとも25人いたともされます。
新しい人員は空席ができた時に限られて迎えられます。
席に座るにふさわしい武勇がなければ、アーサー王の師匠である魔術師・マーリンが席にかけた魔法によって吹き飛ばされ、座れません。
一説には、円卓の騎士には13の席があったとされます。これはキリストと12人の使徒を意味するもの。13番目の席は空席。これは13番目の使徒ユダの席であるため。
マーリンがこの席には呪をかけており、呪いに冒されるため誰も座ることのできない席、「危険な座」と呼ばれていました。
けれど後に聖杯を手にしたガラハッド卿が座り、呪いに打ち勝って12番目の騎士となっています。そして彼が天に召された後は再び空席となりました。
騎士たちは失われた聖杯を求めることを第一の目的としました。
諸国をめぐり、弱きを助け、強きを挫く、騎士道精神を世に広める存在であることを常とします。
主な円卓の騎士は ?
1, ランスロット
ラーンスロットはアーサー王から最も信頼されながらも、王妃・ギネヴィアと不倫、アーサー王を破滅に追い込んだ人物です。湖の乙女に育てられたため、湖の騎士と呼ばれました。
2, ガウェイン
ガウェインは勇敢な騎士、その冒険譚は『ガウェイン卿と緑の騎士』などで知られています。午前中は力が3倍になるという特殊能力があります。
3, パーシヴァル
パーシヴァルは槍の達人、聖杯探索をした人物です。最初に聖杯を見つけるものの手に取れず失敗、その後ギャラハッド、ボールスと共に再び探索に出たことで、聖杯を手に入れました。
4. ギャラハッド
ギャラハッドはランスロットの息子、聖杯探索で最も活躍した人物です。生まれる前にマーリンから「父であるランスロットを越え、聖杯を見つけるだろう」と予言されました。予言の通り聖杯を手に取り、最も穢れのない騎士として世を去りました。
5. ベディヴィエール
ベディヴィエールは、隻腕の槍使いです。アーサー王とモードレッドが戦った、カムランの戦いを生き残り、アーサー王の命を受けて聖剣エクスかリバーを湖の貴婦人に返還しました。
6. トリスタン
トリスタンは、『トリスタンとイゾルデ』でおなじみの武勇にあふれた騎士です。
7. ケイ
ケイは、アーサー王の義兄で忠臣として描かれています。アーサー王が選定の剣を抜く原因となりました。巨人を討伐したなどの伝説が残っています。
8. ガレス
ガレスはランスロットによって殺害されました。ガレスの死がガウェインとランスロットを仲たがいさせ、アーサー王の死にもつながっていきます
9. ラモラック
ラモラックは、選定の剣を折ったペリノア王の息子で、ランスロット、トリスタンに次ぐ優秀な騎士です。モルゴースとの恋愛でも知られています。
10. ボールス
ボールスは聖杯探索をした騎士の1人です。ギャラハッド、パーシヴァルが旅の途中に亡くなり、唯一生き残った騎士としてアーサー王に聖杯について報告しました。
11. モードレッド
モードレッドはアーサー王を裏切って謀反を起こし、カムランの戦いで相討ちになり、死亡しました。
12. アグラヴェイン
モードレッドと共にランスロットと王妃の不倫を告発した人物です。多くの文献で「邪悪な騎士」として扱われています。
創作作品ではおなじみの円卓の騎士
円卓の騎士はさまざま作品に登場します。
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Fateシリーズでは、ランスロット、ガウェイン、トリスタン、ベディヴィエール、モードレッド、ギャラハッド、アグラヴェインがサーヴァントとして登場。
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FFシリーズ7、14では幻獣ナイツ・オブ・ラウンドとして登場。FF史上でもトップクラスの威力を誇ります。
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「デジタルモンスター」シリーズののロイヤルナイツはデジタルワールドにおけるネットワークセキュリティの最高位。守護神と呼ばれている13体の聖騎士型デジモン達です。
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円卓の騎士 まとめ
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アーサー王を破滅に追い込んだのはランスロット、直接的に打撃を与えたのがモードレッド。
アーサー王伝説を掘り下げていくと、強い敵と戦って死亡した騎士より、円卓内のいざこざで死亡している騎士の方がはるかに多いことが分かります。