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聖剣エクスカリバーは”アーサー王物語”に登場する伝説の武器。
ゲーマーやアニメファンでなくともあまりにも有名です。
そこで、エクスカリバーがなぜ聖剣といわれるのか、その謂れや伝承に注目です。
アーサーをブリテン王たらしめた聖なる力を持つエクスカリバー、その正体、パワーとは
エクスカリバー、王を象徴する聖なる魔剣

アーサー・ラッカム 作
エクスカリバーとは
エクスカリバー (Excalibur)はアーサー王の聖剣。
魔力を持つ、ブリテン島の正当な王の象徴とされる伝説の剣です。
5〜6世紀からアーサー王の物語は多くの詩人たちによって語り継がれ、エクスカリバーについてもさまざまな伝説が伝えられています。
エクスカリバーの存在も、一つの剣である説、あるいは二つ、三つの剣が存在するという説も伝えられています。
一般に語り継がれるアーサー王の物語においてのエクスカリバーは、千の松明を集めた様な輝きを放ち、あらゆるものを両断したという鋭い切れ味。
その鞘には、あらゆる病を治癒する能力を宿す、この剣と鞘が有る限り、所持者は無敵に成れるというもの。
エクスカリバーは12世紀、中世イングランドのキリスト教聖職者で歴史家のジェフリー・オブ・モンマスによる歴史書『ブリタニア列王史』に初めて登場。
いくつもの作品の中を経て、15世紀、ウェールズの騎士・トマス・マロリー著書『アーサー王の死』によって広く世に知られる物語として今に語り継がれています。
アーサー王伝説とエクスカリバー

ヘンリエッタ・エリザベス・マーシャルの『わが島の物語』
教会に突如大理石と鋼の台に差し込まれた剣が現れ、屈強な騎士たちが試しますが、誰にもそれを台から引き抜くことができません、
その剣を先代の王の実子で、自らの身分を知らずに育ったアーサー少年が引き抜きます。
それによって王の血筋、正当な王位継承者であると証明され、アーサーは王の座に就きます。
アーサー少年が引き抜いた剣は「松明(たいまつ)を30本集めたほどの光が放たれる」というもの。
アーサーはこの剣を持って”円卓の騎士”と共に戦い、やがて全ヨーロッパの王となります。
けれどある時、アーサー王はペリノア王という騎士と戦います。
そしてこの時、打ち合った瞬間、ペリノア王に剣を叩き折られてしまいます。
その後、アーサー王は湖の乙女から新しいエクスカリバーを授かります。
これは異世界アヴァロンで鍛えられたもの。
その後の生涯、アーサー王はこの剣を携え、その最期を迎えるまで戦う事になります。
エクスカリバーの誕生

アルフレッド・カップス 作
アーサーは5世紀末、侵略するサクソン人を撃退したとされるブリテン(イングランド)の英雄。
アーサーの名は、9世紀初頭、ウェールズの歴史書『ブリトン人の歴史』に勇敢な戦士として初めて登場しています。
12世紀、ジェフリー・オブ・モンマス著、歴史書『ブリタニア列王史』によってアーサーが「王」として描かれ、その中でエクスカリバーも初めて登場しています。
アーサーの血統を証明するエピソード、「石に刺さった剣」としてのエクスカリバーは、12世紀の詩人・ロベール・ド・ボロンの『マーリン』が最初。
エクスカリバーの名

ウォルター・クレーン作 1845年
12世紀の歴史家ジェフリー・オブ・モンマスは著作『ブリタニア列王史』で、アーサーの剣をカリブルヌス(Caliburnus)と記述しています。
この剣は伝説の島、あるいは異世界であるアヴァロンで鍛えられたもので、アーサー(アルトゥルス)はこの剣を武器にサクソンの軍勢と戦い、勝利します。
その後、アーサー王伝説がフランスに取り入れられた際、カリブルヌスが古仏語のエスカリボール(Escalibor)、エクスカリボール(Excalibor)に変化。
英語圏に入りエクスカリバー(Excalibur)となります。
12世紀、『マーリン(メルラン)』の中で、石に刺さった剣をアーサーが引き抜き、ユーサー・ペンドラゴンの正当な跡継ぎと認められます。
けれど古フランスの散文物語群「後期流布本サイクル」の中で、エクスカリバーは後に湖の乙女によって与えられるものとされています。
さらに、若いアーサーはペリノア王との決闘でその剣を折られてしまいます。
15世紀、ウェールズの騎士・トマス・マロリー著書『アーサー王の死』の中でこの二つのエピソードを取り入れ、二本の剣ともエクスカリバーとしています。
エクスカリバーの効果と喪失

ハワード・パイル 作 『アーサー王と騎士たちの物語』(1903年)挿絵。
マロリー著「アーサー王の死」では、2本目のエクスカリバーは剣ではなく、それを収める鞘の方に強い魔法の力が秘められていたとされます。
身につける事でどんな傷も治癒され、不死身になれる魔法の鞘。
けれどアーサーの異父姉・モーガン・ル・フェイに奪われてしまいます。

14世紀 モーガンがアーサーに偽のエクスカリバーを渡す
ある時、モーガンは愛人である騎士アコロンを王に据えるため、エクスカリバー偽物とすり替えさせ、アーサー王を討たせようと企てます(アコロンの死闘)。
けれどアコロンは敗れて死亡。
モーガンは、アーサーに殺されたの愛するアコロンの死の復讐として、アーサー王が傷を癒やすために眠っている教会(修道院)に侵入。
エクスカリバーの鞘をアーサーから奪い、アーサーの追跡から逃げる際、近くの湖に投げ込み、失われてしまいます。
これによってアーサー王は不死の力を失い、鞘もまた永久に元に戻ることはありませんでした。
そして、何年も後の最後の戦いで、魔法の保護を失ったアーサーの死を招くことになります。
アーサー王とエクスカリバーの最期

ウォルター・クレーン作 サー・ベディヴィアがエクスカリバーを湖に投げ入れる
「アーサー王の最期」についてはトマス・マロニーが「アーサーの死」の中で語っています。
アーサー王は円卓の騎士でもあり、多くの物語で実子とされるモルドレッド卿が起こす内乱が原因で死に至ります。
その際、家臣グリフレットにエクスカリバーを託し、本来あるべき湖に返します。
グリフレットは、偉大な剣を捨てるべきではないと考え、アーサー王を欺こうと二度試みますが失敗。
ついに傷ついた王の要求に応じ、湖に剣を投げ入れると湖から女性の手が現れてエクスカリバーを受け止めます。
これは一説には、湖とは異世界の入り口。
エクスカリバーを異世界に戻すのはアーサーを異世(不死の世界)に迎えるため、といわれています。
そうして、人間界においてアーサー王の死とともにエクスカリバーもその役目を終えます。
エクスカリバー、現代でも最強アイテム
映画・ドラマ
1981年公開の『エクスカリバー』は、トマス・マロリーの『アーサー王の死』を原作とした正統派ファンタジー作品
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Netflixオリジナルドラマ『ニミュエ 選ばれし少女』は、後に「湖の乙女」となるニミュエが主人公。
「アーサー王が剣を手にする前」の時代、聖剣エクスカリバーに選ばれたニミュエが民のために巨悪と戦うオリジナルストーリー。
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イギリスBBC制作のファンタジー・ドラマ『魔術師 MERLIN』は若き日の魔術師マーリンとアーサー王子の友情と成長を描く人気作。
その中のエクスカリバーは大竜の息(炎)によって鍛えられた無敵の剣として誕生しています。
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ゲーム・アニメ
エクスカリバーは伝説の「何者にも負けない最強の剣」。
現代でも聖闘士星矢、Fate、ファイナルファンタジーなど、数多くの作品登場しています。
中でも『ファイナルファンタジー』シリーズでは 1からのほとんどの作品に登場。
装備をすれば攻撃力は一気に跳ね上がり、聖属性を持っていたり、全種族特攻効果があったりする最強格の剣。
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『Fateシリーズ』のエクスカリバーは「約束された勝利の剣」。
アルトリア・ペンドラゴンたちセイバーが持つ、星に鍛えられた最強の神造兵装。
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『ファイアーエムブレム」シリーズでは魔道書『エクスカリバーの書』として登場。
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『聖闘士星矢』のエクスカリバーは山羊座(カプリコーン)の黄金聖闘士シュラが使う必殺技。
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ユニークなところでは大久保篤原作のアニメ「ソウルイーター」。
この中でのエクスカリバーはウザくって最強の剣。
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アーサー王の死 中世文学集1 (ちくま文庫) [ トマス・マロリー ]
エクスカリバー まとめ

ハワード・パイル著『エクスカリバー』(1903年)
ブリテンの王アーサーとその生涯を共にしたエクスカリバー。
正義の剣として最強エクスカリバーは、現代でもゲーマーにとっては必修アイテム。
人々を惹きつける魔法の剣エクスカリバー、今もなお健在です。
