エバンゲリオンのリリスを刺した「ロンギヌスの槍」はヒトラーが探し求めた聖遺物であったってご存知ですか?
聖杯であったり槍であったり、奇蹟を起こす力のあるキリストの聖遺物。
今回は「世界を制する力が与えられる」「ロンギヌスの槍」に注目です。
インディージョーンズ教授でなくとも追いかけてみたくなる、そんなロマンに魅せられてみたいと思いませんか。
目次
聖遺物「ロンギヌスの槍」の威力と探し求めた男たち
ロンギヌスの槍とは
「ロンギヌスの槍」とは、ゴルゴダの丘ではりつけにされた、キリストの死を確認するために脇腹に刺したと伝えられるキリストの血がついた聖遺物。
カインの血をひく鍛冶師トバル・カインが天から落ちてきた金属により作ったもの。
イエスの脇腹を刺した時、欠けることのなかったこの槍が欠けたとも伝えられています。
ロンギヌスの槍の力
ロンギヌスの槍は「この槍を所有する者は世界を制する力が与えられ、失うと所有者は滅びる」と言い伝えられるもの。
聖遺物は神の恩寵を地上に媒介することで奇跡を起こすと考えられていました。
8世紀のローマ皇帝カール大帝は、ロンギヌスの槍を手に入れ、以来47回の戦いに勝利します。けれど槍を失った直後に死亡。
ドイツ総統アドルフ・ヒトラーが聖遺物を探し求めたことは歴史上の事実として有名です。実際にロンギヌスの槍を入手していた、ヒトラーの野望は聖槍の霊感を受けたことで始まったという説があります。そして、米軍に槍を奪われた後に自決。
また、この槍には「槍に滴る血はあらゆる傷を癒す」効果があり、「槍を以て相手を傷つければそれは決して癒えない傷となって相手を苦しめ続ける。癒せるのはこの槍に滴る血のみ」であるといわれます。
アーサー王と円卓の騎士の聖杯探求の物語の中で、「常に血が滴り、最後の審判までそれが止まることはない」聖なる槍として登場しています。
そして、物語の中でベイリン卿がこの槍で漁夫王を傷つけ、ガラハット卿がそれを癒す役割を担います。
ロンギヌスの名の由来
「ロンギヌス」の名前の由来は諸説ありますが、キリストを刺したローマ兵士の名であるとも伝えられています。
彼は目が不自由でしたが、槍を刺した際に滴ったイエスの血がその目に落ちると視力を取り戻し、それを契機として彼は洗礼を受け、後に聖者(聖ロンギヌス)にまでになっているとか。
聖槍は聖遺物崇敬が高まった時代にいくつかが発見され、現在も複数が保存されているということ???
聖遺物を求める男たち
ちなみに、
信仰心の強かったルイ9世は、はりつけにされるキリストがかぶった「イバラの冠」や「聖十字架」を高額で買い求めたといわれ、古代末期にはかつての殉教者の遺体を高値で取引する者もあったとか。
また、キリストの手足を十字架に打ち付けた聖釘は、現在も世界中で30本を下らない数が存在しているといわれています。
二股に別れた「ロンギヌスの槍」はエヴァンゲリオンの創作?
「エヴァンゲリオン」に登場するロンギヌスの槍はリリスの胸部を貫いた巨大な螺旋状の槍。ATフィールドを無効化し、破壊することもできるという威力。その性質ゆえに、EVAや使徒に投げるだけで倒せるという、もはやチート級の武器
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出典:STORMBLOOD
ロンギヌスの槍は「神槍」として「ファイナルファンタジー シリーズ」にも登場しています。14では「ゾディアックウェポン」のひとつ、竜騎士の両手槍。
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ロンギヌスの槍 まとめ
神の奇跡、聖遺物でまずイメージするのはスピルバーグの映画『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』。
聖なる箱(棺?)を開けた瞬間、忌まわしい何かが放たれてしまう、そんな場面があったように思います。
現実に「契約の箱」が存在し、いまだ発掘されていないという説があるのだとか。
そしてそれは「開けると死に見舞われる」と伝えられるもの。
奇跡があるのか、ないのか、アルマゲドンがどのようなものなのかはわからない。
けれど、聖遺物に聖なる力が宿っているなら、人間ごときが触れてはならない領域のものなのだろうと思います。
「君子危うきに近寄らず」、ですっ