思えば、ノアの箱舟、そしてこの「ソドムとゴモラ」と、人は一度ならず二度までも神の裁きによって滅ぼされ、浄化されています。
今回はその「ソドムとゴモラ」について探ります。
「ソドムとゴモラ」はなぜ滅びたのか、その意外な展開や解釈にも注目です。
目次
背徳の街ソドムとゴモラが意味するものは
ソドム(Sodom)とゴモラ(עמורGomorrah)は、聖書に登場する都市。
享楽的で性的に放埓な「背徳の町」であるため、神の裁きをうけ、天から硫黄と火によって滅ぼされた街。
悪徳や頽廃の代名詞としても用いられ、天使への暴行未遂は同性愛を示唆する内容であると解釈され、「ソドミー」の語源ともなっています
「ノアの方舟」に次いで、創造主による天罰を受ける物語として今も語り継がれています。
ソドムとゴモラの物語、あらすじ
ソドムとゴモラが登場するのは旧約聖書の創世記。
現在の死海の周辺にソドムとゴモラという街がありました。
街は栄えていましたが、道徳的には背徳を極めていたのです。
悪が横行し、性的にも乱れきっていました。
ソドムにはアブラハムの甥、ロトの家族が暮らしていました。
アブラハムはノアの洪水の後、神によって祝福された最初の預言者。
アブラハムとロトは約束の地カナンを目指し、ロトはヨルダン川東岸の「ソドム」の街に定住します。
街でただ一人善良だったロトは民を導こうとしますか、人々は聞き入れず悪行を極めます。
ついに神は町を滅ぼすことを決めます。そこでアブラハムは神に「町に正しい者が10人いれば、町を滅ぼさないでください」と訴え、神はその願いを聞き入れます。
神の使いの天使二人がソドムにあるロトの家を訪れ、ロトは客人を天使とは知らずにもてなします。
それを知ったソドムの男たちがロトの家を囲み、慰み者にするため客人を差し出すよう要求します。
ロトは生娘である自分の二人の娘達を差し出そうとしますが、群衆はそれに応じず、客人を要求。
使いの天使たちは、ヤハウェの使いとして町を滅ぼしに来たことをロトに明かし、「妻と娘を連れて逃げなさい。そして、決してうしろを振り向いてはならない」と告げます。
ロトが避難すると、神は天から硫黄の火を降らせて、ソドムとゴモラを滅ぼします。
その時、ロトの妻は神の忠告に従わず、後ろを振り向き、塩の柱(ネツィヴ・メラー)に変えられてしまいます。
ロトと娘たちはゾアルに逃げ延び、山の洞窟に暮らすことになります。
その後娘たちはロトの子供を出産。
上の娘はモアブを産み、その子はモアブ人の始祖となり、下の娘はベン・アミを産み、その子はアモン人の始祖となります。
ソドムとゴモラは実在した?
出典:Wikipedia
一説にはソドムとゴモラは実在し、廃墟と化した後死海に沈んだとされています。
その付近からは「ソドムとゴモラ」に関係する古文書や遺跡が出土。
その中には『惑星の横から向かってくる矢印』が記述された古文書もあり、町が滅んだ原因は隕石の落下ではないかと推定されます。
ちなみに、はるか昔に現代のイスラエルとヨルダンの国境にある死海周辺に小惑星の破片が落下し、壊滅的な被害があったという記録もあるそうです。
また、現在もロトの妻であったとされる塩の柱が死海のほとりのソドム山、エン・ボケック近くにあり、観光地として多くの人が訪れています。
「ソドミー」の語源
ちなみにソドムとゴモラの物語は「ソドミー」の語源になっています
ソドミーとは「不自然」な性行動を意味する法学用語。ロトの客人に街の男が強姦を企てたことに由来しているといわれています。
怪獣になったソドムとゴモラ、英雄になった?ロト
「ソドムとゴモラ」の物語でイメージするのはやっぱり「ドラクエ」の「ロトシリーズ」。シリーズの中でも勇者になったり称号になったり、どこまでも正義の見方です。
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出典:ultrakentei
「ウルトラマンダイナ」のソドムは火山の中に棲息し、変成岩地層を食べて生きている超高熱怪獣。「火の神の怒りを鎮め、人々を噴火から救う守り神」です
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出典:ameblo
ソドムは「ウルトラマンシリーズ」の初代「ウルトラマン」から登場する人気怪獣。三日月型の巨大な角と鼻の上の角、太く長大な尻尾が特徴の恐竜型の古代怪獣
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ソドムとゴモラ まとめ
多くの人がこの「ソドムとゴモラ」の物語にある‘信仰’の疑問点を語っています。
筆者も正直なところ、この物語には信仰の闇があるようにイメージしています。
けれど、性の問題以外にも人種差別や階級など、「良い」か「悪い」かの尺度も時代によってある程度は変わってくるのだろうと思います。
けど、あんまり、問題が大きすぎて、簡単には生意気なことが言えないような気もします。