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『陸のアブドゥッラーと海のアブドゥッラー』アラビアンナイトの中の人魚 あらすじ

更新日:

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス作

 

 

『陸のアブドゥッラーと海のアブドゥッラー』とは

アーサー・ボイド・ホートン作

人魚の物語は「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」の中でも語られています

それが『陸のアブドゥッラーと海のアブドゥッラーの物語

漁師のアブズラーと人魚のアブズラー」(バートン版)

陸のアブド・アッラーフと海のアブド・アッラーフの物語」(東洋文庫版)

とも命題されています。

 

アラビアンナイトはイスラムの説話集

ペルシャの王に妻のシェヘラザードが1000日の間毎夜語る物語です

人魚 →

あらすじ

ジョージ・ウィロビー・メイナード作

人魚と漁師

 昔、妻と9人の子を持つアブドゥッラーという貧しい漁師がいました

生活は苦しく、漁のある日はその獲物で、収穫のない日はツケでパン屋のアブドゥッラーからパンを買い凌ぐ毎日です

 

10人目の子供が生まれたある日、アブドゥッラーの網にアブドゥッラーという名の男の人魚がかかります

人魚は陸の果物と海の宝石を交換しようと漁師に持ちかけ、真珠や珊瑚などの宝石を漁師に与えます

 

宝石を手に入れた漁師

漁師はその宝石の半分をパン屋に、残りの半分を持ち帰ります。

 

翌朝も漁師は人魚と果物と宝石を交換。

その宝石を宝石商に売ろうといます

宝石商は貧しい漁師が高価な宝石を持ち込んだことを怪しみ、漁師を捉え、その国の王アブドゥッラーの前に引き立てます

けれど漁師の潔白は証明され、釈放。

漁師から事情を聞いた王は、漁師を王女「栄え」の夫とし、その国の大臣に取り立てます

 

それからの一年の間、毎朝、漁師は人魚と果物と宝石の交換を続けます。

 

ある日、人魚は漁師を人魚の家に招きます

漁師アブドゥッラーは服を脱ぎ、水中でも息ができるようになるダンダーンという魚の肝油からできた薬を塗り、海中に潜ります

 

人魚の国の漁師、そして結末

漁師が人魚の国を訪れると、人魚の子らが尻と足のある珍しく漁師の身体を見て騒ぎ出します

海の王も珍しい訪問者、人間の漁師を海の王宮に招きます。

そこで、王たちはが漁師の下半身の構造、尻と股間をながめ、珍しさから大笑い

 

漁師は大量の宝石を持って陸に帰りつきます。

そして、二度と人魚のアブドゥッラーに会うことはありませんでした

 

 

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