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永遠の命を求め、強大な魔術を操るリッチに注目です。
リッチは骨と皮膚だけのアンデッド、ゲームの中ではお馴染みの中堅モンスター。
その風貌から、遥か太古からいわく因縁のある伝説があるのかな、と思いきや、その誕生はファンタジー作品の中から。
意外なリッチの一面、見ちゃいます?
目次
リッチとは
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リッチ (Lich) はファンタジー作品から生まれたアンデッドの一種。
リッチ"lich"という名前は,古代英語で「死体」を意味する"līċ"に由来しています。
骨と皮だけのモンスターで、強力な魔法を操ります。
生前、強力な魔法使いや王だった人物のアンデッド。
高位の魔法使いや僧侶、王が、永遠の命を求め、強力な魔法によってアンデッドに変わることで誕生します。
知性を持たない他のアンデッドとは異なり、高い知能を持ち、強力な魔術を有します。
多くのリッチは下位の兵力を従え、より以上の知識・魔力・権力を追い求めます。
リッチの誕生
リッチはアメリカの小説家クラーク・アシュトン・スミスの1974年作品『魔術師の帝国』に登場する不死の魔術師が初出とされます。
"lich" という語がアンデッドの意味で使われ始めたのは 1930年頃から。
クラーク A. スミスやロバート E. ハワードの作品の中に「魔法によって不老不死になった魔法使い」が登場し、不老不死になった後の肉体を"lich" と呼びます。
その後、1976年に発売されたRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』によってリッチの存在が確立されます。
『D&D』の中でのリッチはアンデッドの王とも呼べる存在で、神となることを目的とするモンスター。
その中ではより強力になったリッチを「デミリッチ」「デイモスリッチ」とも呼ばれます。
外見・特徴
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スケルトンは骸骨のモンスターですが、リッチは肉や眼球がなくなり、骨に皮膚だけが張り付き、眼窩の奥深くから光が見える外見。
かつては豪華であっただろう、汚れてボロボロになった衣服を身にまとい、かつての地位を表す宝飾品を身に着けています。
多くの場合、魔力の宿った杖を持ち、従兵を従えることもしばしば。
** 善良なリッチ **
リッチの多くは人間に敵意を抱く邪悪な存在ですが、善良なリッチも存在します。
これらのリッチは、愛する者(物)や場所を守るなどの目的のためにリッチになっています。
邪悪なリッチは眼が赤く発光しますが、善良なリッチは白く光ります。
戦闘能力
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リッチは霊体であるため、武器では倒せません。
強力な魔法を操る以外、その姿を見た者を恐怖に陥れる「恐怖オーラ」や、触れると感覚が麻痺する攻撃を使うため、弱い人間は見ただけ、触れただけで絶命してしまう場合があります。
** デミリッチ(demilich) **
リッチになって遥かな年月が経過し、これ以上得られる知識は無いというまでに至り、別の次元を求めるようになったものはデミリッチと呼ばれます
デミリッチになると肉体の老朽化が進み、頭蓋骨あるいは片手の骨だけが残るといった外見に変貌してゆきます。
けれど人間がもしデミリッチの安寧を妨げると、骨の残骸が動き出し、その者の魂を吸い取ってしまいます。
"demi-" は「半~」という意味の接頭辞、デミリッチは「半分だけリッチ」を意味します。けれどこれは「半ばリッチでなくなりかけている」という意味の「デミ」。
リッチ、ゲームの世界では古株
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の リッチは、魔法の力によって命を長らえ、アンデッド化した呪文の持ち手。権謀術数に長け、より強大なる力、忘れられて久しい知識、恐るべき神秘の奥義を渇望しています。
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「ファイナルファンタジー9」のリッチはクリスタルワールドで出現する元・土のカオス。即死効果のある技を多く使用するので要注意。
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「ドラゴンクエスト」のナイトリッチは大きな剣と盾で武装し、ピンク色の鎧を身に着けたガイコツ騎士のモンスター
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「グランブルーファンタジー」のリッチは屍の王とも呼ばれるワケアリ星晶獣。ガチャの召喚石でSSRとして存在する他、マルチバトルで自発したDエンジェル・オリヴィエを倒すと霧に包まれた島に現れます。
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リッチ まとめ
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リッチこそ太古から言い伝えられたモンスターかと思いきや、誕生はなんと1976年。
っていうことはまだ45歳。
アンデッドになるには若すぎる年齢ですよ、リッチさん