「浪奸物語」(ナンガンものがたり)は古代中国・高句麗の人魚伝説。
一説には、この浪奸(ろうかん)伝説が日本の八百比丘尼説話の元になったと伝えられています。
あらすじ
昔、李鏡殊(イ・ジンスウ)という漁夫が漁の最中人魚に出会い、龍宮へ招かれます。
漁夫は帰る間際、乙姫から食べると1000年の間若さと美しさを保つことができるという人魚を土産に貰います。
家に帰り着いた漁師は家族に知られぬよう人魚を隠していましたが、娘の浪奸(ナンガン)がそれを見つけて食べてしまいます。
娘はそれ以降歳を取らず、いつまでも若いまま。
周囲の男たちは恐れをなし、結婚や子宝にも恵まれずにいました。
浪奸(ナンガン)が50歳の時、両親とも死別。
101歳のとき浪奸(ナンガン)は故郷を離れ、長い旅に出ます。
200歳で故郷に戻り、祈願塔を建てて子の誕生を仏に祈ります。
けれどそれでも子宝に恵まれません。
300歳になって、牡丹峰に登り、以降人前に姿を表すことはありませんでした。