エオストレはゲルマン神話の春の女神
イースターの語源となった女神としても知られ、ウサギがイースターのシンボルになったことにも関係しています。
そこで日本人には聞きなれないエオストレのご紹介。
春の女神エオストレがイースターの語源になったことの由縁とは
エオストレ、ウサギを従えるサクソンの女神
エオストレ(Eostre)はゲルマン神話の春の女神。
サクソン語でオスタラ(Ostara)、ゲルマン祖語でアウストロ(Austrō)。
英語圏の「Easter イースター」という英単語は、この「Ēostre / Ēastre」または「Ostara」、ドイツ語「Ostern オシュテルン/オステルン」に由来しているとされます。
「夜明け」「暁」、インド・ヨーロッパでは「輝く」を意味し、ギリシャ神話の女神エーオース、インド神話のウシャスと同一の神格を有します。
イングランド先住民(サクソン人)の歴には「エオストレモナト」という月がありますが、これはエオストレの名を冠したもの。
そのエオストレには罠に捕まった鳥を助け、野ウサギに変えたという逸話があります。
また、野ウサギたちがエオストレに春の訪れを感謝する、春色に塗られた卵をプレゼント。
エオストレはそれを喜び、卵を春風と共に皆に配った。そうしてエオストレは野ウサギたちを引き連れるようになるのだと伝えられています。
その野ウサギは多産な動物、その卵は多産・復活・新しい命の象徴とされます。
定説としてそれがイースター・バニーとイースターエッグの由来であると言われます。
エオストレの歴史は遥か紀元前に遡ると伝えられています。
けれど残念なことにそのエピソードや詳しい内容について記されたものはなく、謎に包まれた女神様であると言えます。
エオストレとイースター
エオストレの歴史は古く、紀元前にはサクソン人は春分を祝い、女神エオストレを祭ったと伝えられています
「Eostre」を記録したキリスト教聖職者ベーダ・ヴェネラビリスは、サクソン人の暦には「エオストレモナト(Ēosturmōnaþ)」という月があり、これはエオストレの名を冠したもの。この月に女神エオストレを称える祭りが行われたと伝えています。
ベーダはまた「エオストレモナトは現在、『パスハ(パスカ)の月』と訳されている」と記しています。
これはギリシャ語で復活祭を意味し、これがイースターの語源がエオストレとするという説に繋がっています。
また、この祭りは春の訪れを祝うものであるため、時期的にもキリストの復活を祝う「イースター」の時期と重なります。
6世紀のローマ教皇グレゴリウス1世はエオストレの伝説をキリスト復活のイメージと組み合わせることを意図し、エオストレを讃える春の祭りとキリストの復活祭を同一のものとしました。
こうして草木の成長する季節の象徴であるエオストレは、ウサギを引き連れ、イースター(復活祭)の語源としてしられる春の女神として崇められるようになります。
エオストレ、現代でも復活祭とウサギとは深い関わり
出典;altema
ヴァルキリーコネクトのエオストレは、自身に強奪と味方全体にみかわし/硬化/恩寵を与える光属性のキャラ。敵全体に行動速度減少とスキルゲージ妨害を与え、オートスキルの発動率半減と確率での行動不能効果を付与するため、対象種族が多くいるストーリーやアリーナで活躍。
ーーーーーーーーーーー
出典:wiki3
気軽に参加できるファンタジーデフォルメキャラデザ創作企画クロスアルモニーのエオストレは幼王として国を治めているカルディアウレーの女王。「願いのタマゴ」を生み出し、それに願いを込めさせペイントをするという魔法が使えます
ーーーーーーーーーーー
エオストレ まとめ
紀元前からサクソン人に崇められていたエオストレ。
春の女神というだけでなく、生命の育みを司る大切な存在であったに違いありません。
それがキリストの復活を祝うイースターの語源になっている、まさにその祭りに相応しい女神様なのでしょう。