太古の英雄日本武尊(ヤマトタケル)。皇族にして多くの武勇を馳せたその功績は、神々と並ぶものとしてイメージされます。
今回はそのヤマトタケルの武勇に焦点を当ててご紹介。
英雄色を好む? まあ、昔は現代と比較して恋愛事情も違うのでしょうから。。。
驚きの家族構成にも注目です!
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日本武尊(ヤマトタケル)の冒険
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熊襲(クマソ)兄弟討伐を終えたヤマトタケルは出雲の豪族出雲建(イズモタケル)を訪ねます。ヤマトタケルはまず強大な勢力を誇る出雲建に取り入り、近づきます。
そして、出雲建に太刀合わせを持ちかけ、中身を木剣とすり替えて謀殺。出雲建(イズモタケル)を殺したことを悔やみながらも遠征を終え大和へと戻ります。
宮に戻ったヤマトタケルは弟橘比売(おとたちばなひめ)と出会い、結ばれます。
けれど景行天皇はすぐさま東国の12か国の平定を命じてヤマトタケルを大和から遠ざけます。
自分が父帝に疎まれていることに悩むヤマトタケルは、叔母を訪ね、そこで素戔嗚尊(スサノオノミコト)が討伐した八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の尾からでてきた天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)と小物が入った小さな袋を渡され、「困ったことがあればその袋を開けなさい」と助言を受けます。
尾張国に到着したヤマトタケルは、豪族の娘の美夜受比売(みやずひめ)と出会い,東国の平定後に結婚すると約束。
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そして「荒ぶる神が暴れている」という国造の罠にはまります。彼らは野原に火を付けてヤマトタケルの抹殺を画策。
窮地に立たされたヤマトタケルは叔母の助言を思い出し、小袋から出てきた火打石を使って火を起こし、天叢雲剣で草を薙ぎ払って迎え火を起こし難を逃れます。迎え火によって火の勢いは逆転し、国造たちは逆に火攻めとなって斬り殺されてしまいます。
天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)によって難を逃れたヤマトタケルはこの剣を「草彅の剣」と改名。
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上総を目指すヤマトタケル一行は、船で海を渡ることになります。 けれどヤマトタケルが海神の怒りを買い、航海中に大時化に出くわしてしまいます。
この危機を脱するべく、相模で火攻めの苦難を共に乗り切ってヤマトタケルの恋人となって同行していた弟橘媛(オトタチバナヒメ)は「海神の祟り」と自ら海に飛び込んで海神の供物となり海神をなだめます。
やがて海は静まり、ヤマトタケル一行は上総に渡り、タケルは海岸に打ち上げられた弟橘媛の櫛を見つけ、悲しみに浸ります。
そうして一行はヤマトタケルが死に至る原因となる伊吹山に向かうことになります。
ちなみにヤマトタケルの妃は
- 両道入姫皇女(ふたじなのいりひめのひめみこ)、
- 吉備穴戸武媛(きびのあなとのたけひめ)、
- 弟橘媛(おとたちばなひめ)、
- 山代之玖玖麻毛理比売(やましろのくくまもりひめ)、
- 布多遅比売(ふたじひめ)。
それぞれの妃との間に10人の子供をもうけます。
様々なメディアが再現する日本を代表する英雄とその勇姿
日本の最も武勇に優れた英雄日本武尊。当然これまでに様々なメディアでその勇姿を語られています。
小説、黒岩重吾作「白鳥の王子 ヤマトタケルシリーズ」
白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(上)【電子書籍】[ 黒岩 重吾 ]
映画、1954年製作、三船敏郎主演の「日本誕生」
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舞台、市川猿之助が演じるスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」
漫画・アニメ、手塚治虫の「火の鳥・ヤマト編」
まとめ
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日本武尊の武勇は、数ある英雄の中でもギリシャ神話のオデッセウスやケルト神話のアーサー王、ゲルマン神話の雷神トールに並び賞賛に値するもの。
けれど、ともかく妃の多さに驚きです。その数でいえば最たるものかも。
まあ、かっこいい、強い、育ちがいい、モテないはずはないんですが。。。