アキレスでイメージするのはやはりブラピのトロイのアキレス。けれど、無敵の勇者アキレス、トロイア戦争以外にも女装したり、アマゾネスにわざと捕まってみたり、思わぬエピソードが楽しめる(?)英雄でもあるのです。
そこで今回は特にアキレスの意外な側面についてご紹介したいと思います。
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英雄アキレスは母の言い付けに従って女装する良い子?
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アキレスはプティーア王ペーレウスと海の女神テティスとの子、ゼウスとアイギーナの子アイアコスの孫、つまりゼウスの曽孫にあたります。
テティスはトロイア戦争で息子が亡くなることを予言します。そこでアキレスをスキューロス島に送り、なんと女装して暮らすようにさせます。けれどそれも商人になりすましたオデッセウスに見破られトロイア戦争に参加することになってしまいます。
トロイア戦争でのアキレスの戦いぶりは見事なもので、その経緯については映画「トロイ」が神話を忠実に描いています。
アキレスの戦士としての強さにおいては、名だたる英雄ヘラクレスやオデッセウスを勝るほどのものであったといわれています。
その最期についてはご承知の通り、ヘクトールを倒した後、アポロンの助けを得たイーリオスの王子パリスに弓で健を射抜かれそれが原因で死亡します。
ペンテジレーア
ペンテジレーアはハインリッヒ・フォン・クライスト作の戯曲になったアマゾネスの戦士です。アマゾネスの女王タナイスと軍神マルス(アレース)の娘として生まれました。
トロイア戦争の最中、実際の戦いでもペンテジレーアはイーリオス勢として参戦、ヘクトールを倒され意気消沈してしまった軍を盛り立てます。
そして無謀にもアキレスに挑戦し、命を落とすことになります。アキレスは遺体となったペンテシレイアの美貌に目を奪われ、殺してしまったことを後悔したと伝えられています。
戯曲「ぺンテジレーア」でのアキレウスは
アマゾネスの戦士ペンテジレーアは英雄アヒレス(アキレウス)の勇姿に恋をします。
そして、彼に勝負を挑み、敗れて捕虜となります。けれど同じく美しいペンテジレーアに恋をしたアヒレスはペンテジレーアの名誉のため逆に自分が倒されたという嘘をつきます。
それを信じたペンテジレーアはアヒレスを母国に連れ帰ろうとしますが、それを拒んだアヒレスは真実を告げ、自分の妃としてギリシャに連れて帰りたいと願います。
けれどペンテジレーアは部下によって救出、アマゾネスの陣に戻ります。
ペンテジレーアを諦められないアヒレスは、もう一度戦いを挑み、あえて彼女に打ち負かされ、捕虜となってアマゾネスの国に連れて行かれることを決意し、決闘の申し込みをします。しかしそのことを誤解したペンテジレーアは決闘の場に武器を持たないまま現れたアヒレスを殺し、彼を食べてしまいます。
なんとも報われないアキレスが描かれています。
人口生命体になる、運動靴になる、現代でも人気のアキレス
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『Fate/Apocrypha』のサーヴァント
赤の陣営に属しする最速のランサー。赤のアーチャーを上回る俊敏さを誇ります。「英雄殺しの槍」と剣を同時に操り、複数の敵も一網打尽。
TOROY無比
トロイ戦争が忠実に描かれたアクションゲーム。アキレスはギリシャ軍最高の戦士として登場、実質的な主人公です。
ファイブスター物語
永野護作SFファンタジー漫画。4つの恒星で恒星される「ジョーカー太陽星団」を舞台に数千年にわたる光と影の歴史が描かれています。アキレスは人工生命体ファティマの男性型としての登場です。
まとめ
出典:虎猫の気まぐれシネマ日記
怪力ヘラクレスや冒険談で有名なオデッセイアと比較して、戦う技術という意味では最も優れたアキレス。その上、女装したり、わざと負けて捕虜になろうとしたり、女性には優しい側面も見られる、まさにブラピキャラ。女装したアキレス、見てみたいです❤️